IHANOYA DIARY

2008年07月16日 嵐が過ぎるまで…。

黒主山。


:窓の外から、お囃子が聞こえます。いやもう、うるさいくらいに。


:マンションから一歩外に出れば、そこではお祭りが行われています。家の前は人でごった返し、数日間だけの「観光地」になっていますよ。


:僕は人が多い場所が好きじゃないので、この祭が終わるまで、あまり外に出ないことにしています。すると、家の前で行われているお祭も、なんだか遠いところの事にも思えてくるんですよね(笑)。窓の外の台風を眺めてる心境です。


:とは言え、町内価格で買えると言うので、ちまきだけは買ってみました。


黒主山のちまき。


:ところでこれって、何かご利益があるんでしょうか? そんなことも知らずに買ってしまいまして、とりあえず今はなんとなく本棚に飾っております。ちなみに向かって左は、黒主山オリジナルの「食べられるちまき」。こちらはまだ食べてません。


:さぁ、祇園祭も明日の山鉾巡行で一区切り。静かな日常まであと少しです…。

2007年07月14日 祭りの小休止。

芦刈山さん。


:三連休は、祇園祭。


:二年振りに、歩行者天国が終わってからの界隈を周ってきました。前回はもっと人が少なかったように思ったけど、今年は多い…。明日も休みだからでしょうかね。


:それなのに片付けは早くて、どんどん提灯の灯りが消されていってました。なぜか提灯の外側だけ取られて、中のランプだけが煌々と光っている山もちらほら。それはなんだかクリスマスのイルミネーションみたいでしたよ(笑)。


:この「芦刈山」は、町屋の家並みを背に、提灯を風にそよそよと揺らせていました。人も去り、遅くればせながら夕涼みの風情です。


:僕は人の多い場所が駄目なんで、普段祭りには行きません。だけど、祭りの雰囲気だけは好きなんですよね。だからこうして人に遅れて、あるいは遠巻きにその余韻を楽しめればいいかなと思っています。

2007年03月03日 湯浅で炭水化物祭り。

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:我が町・西院の知る人ぞ知る有名店「湯浅」に来てますよ。


:この前、和歌山の湯浅に行きましたが、今度のは地元のお好み焼き屋ですよ。


:西院に住んで10年、今まで前を通るだけで入ったことはなかったんです。「イイ匂いすんな~」と惹かれはしたものの、そのあまりにローカルな佇まいに腰が引けていました。
:ただ、最近京都のグルメ関連の雑誌でやたら湯浅の名を見るにつけ、もったいないと思うようになりました。で、このたび色々とタイミングが重なって、ついにチャレンジとなった訳です。


:メンバーは、すんません、また例のトリオです(20代・30代・40代の男各1名)…。


:店内は、外から想像したままの狭さでした。隣のおっさんの話が聞こえる聞こえる。まるで僕も向こうのメンバーみたいでした。おっさん、なんでも全裸癖があるらしいです。勝負パンツはだそうで。


:カウンターの上には、無造作に有名人のサイン色紙が貼ってありました。あまりに無造作なので、誰が誰か分かりません。かろうじて読めたのは、高島政伸・渡瀬恒彦・片桐はいり・谷口キヨコ・貴闘力くらいでした。この三倍くらいは貼ってあったんですけどね。ちなみに、高島政伸のサインは楷書です。


:肝心のお味ですが、いやいや、美味しかったですよ。特にここの自慢のネギ焼きはホント旨いです。生地はモチモチ、中はシャキシャキ。1人前頼んだら2つ来るのでご注意を。ちなみに、原則的に自分で焼く店ですが、頼んだら焼いて出してくれるそうです(ネギ焼きは最初から焼いてくれますよ)。その他、詳しくはこちらのページなんかどうぞ。


:店内に充満するソースと油の匂い、そして賑やかな声、鉄板の音。下町風情、ど真ん中ストライク。しかしそんなに敷居の高くない、よき西院の象徴のようなお店でした。

2006年11月24日 秋の京都の風物詩。

:烏丸六角にて、観光客とおぼしきおばさんに道を聞かれました。「錦糸町はどう行けばいいですか?」と。


錦糸町は東京です。


:あやうく京都駅を案内しかけましたが、改めて確認すると「錦市場」でした。なるほど、近いといえば近い。


:この時期になると、京都の中心部では道を聞かれる機会が多くなります。もともと道案内するのは苦手なので、聞かれるたびいつもヒヤヒヤしています。まぁ、それが「京都を知ろう」なんて言い出した一番大きな理由だったりするんですけどね(笑)。

2006年11月12日 ふるきを訪ねて。

大宮通沿いの土塀から望む五重塔。


:久々の「京都を知ろう」企画。別にアイデンティティを探ろうって訳ではありませんが、かつての地元東寺(教王護国寺)に行ってきました。僕は3歳からの3年間、このお寺の敷地内にある東寺保育園に通っていたんですよ。日々「のんのののさま・・・」と意味も分からずお祈りしてましたねぇ。
:園児の頃は毎日ここを散歩していましたし、それ以外でも公園代わりに祖父母と来ていたりもしたので、僕にとっては子供時代の一風景として、この寺内の様子が記憶に残っています。
:ちなみに、保育園の様子も見てきました。ところどころ新しくなってますが、雰囲気は昔のまま。ただ、小さい頃から保育園にしても学校にしても好きじゃなかったので、記憶も部分的なものばかりですねぇ…。給食を食べるのがいつも遅くて、一人だけ机ごと廊下に追い出されて食べ続けていたのだけは色濃く憶えてるんですけど(笑)。


北門からの参道沿いの風景。


:この時期の京都は紅葉目当ての観光客が多いので、それをはずす意味で東寺に行ったんです。ただ、何故か境内で大きなイベントをやっていまして、当てがはずれました。結局、弘法大師像や五重塔には近づけずじまい。
:今日は新しい発見には乏しかったですけど、子供の頃とは高さの違う目線で見た風景は、懐かしくも新鮮に感じられました。


格子状の壁。

2006年07月12日 鉾は立ったが見通しは。

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:鉾が立ちました。
:月鉾さんも立ってたので撮ったんですけど、あんまりアングルが良くなかったんで、今日は菊水鉾さんで(なんで「さん付け」なのかは自分でもよく分からない)。
:もう今日から、界隈は浴衣の人が沢山いましたよ。まだ夜店とかは出てないんですけどね。

:さて、仕事のほうですが、7件同時進行の内の1件が今日終わりました。…って、まだ1件…。
:この7件のうち6件が、全部今月中に終わることになってるってんだから、すごいですね(他人事のように)。こんなこと、今後滅多にないと思うので、終わるたびにここに記録していこうかな(笑)。
:ということで、残り5件。

2006年07月10日 祭りのシンボル。

建ててます!


:いよいよ今週末が祇園祭の本番。鉾建ても始まり、洛中の主要道路は、次第に祭りのための道になっていきます。
:ということで、もはや定点レポートな感じですが、上の画像はまたも月鉾さんです。こうやってたくさんの人手を使い、釘・ねじを一切使わずに鉾は建てられていくんですよ。しかも片側一車線、まるまる使って組み立てます(笑)。
:しかし、いよいよ今週末か…。祭り本番となると、自転車ですら迂回の憂き目に遭うため、今週末はかなり計画的に過ごさないといけなさそうです。

2006年07月03日 京都も夏だ。

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:四条烏丸界隈も、近づく祇園祭の準備を始めました。


:ご無沙汰してます。こんなに長く日記を書かなかったのも、久しぶりじゃないでしょうか。
:おかげさまで、忙しくさせていただいてます。 思えば五月は「五月病のようです」などと、ナウな暮らしをしておりましたね。それが、六月は徐々に忙しくなっていきました。月末になれば怒涛の勢い。一時期は大小合わせて7件同時進行、なんてことにもなっていたりしたのです。まぁ、今もそんなに変わりませんけど(笑)…。


:そんなゴタゴタの中で、一つ年を取ったりしました。当日祝ってくれたのはダイレクトメールくらいなもので、親まで忘れておりましたが、なんだかんだでいよいよ20代のラストイヤーです。
:とは言え、再就職を考えるならいざ知らず、今となっては30代になる事に特別な意味を感じません。明日30歳になってもらっても別にかまいませんが、まぁ、「20代最後の年って何だろう」と考えながら過ごす1年にでもしようかと思っています。


:時期的には梅雨のど真ん中ですが、京都の街中には夏の兆しが目に見える今日この頃です。以前、祇園囃子の練習をされていた町屋も、下の画像ような装い。もとより夏は苦手ですが、少なくとも祇園祭の頃までは、変わり行く町になんだか気もそぞろです。実際、祭りには参加しないだろうけど、また夜にコッソリ行こうかな、と(笑)。


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2006年06月18日 本を買いに。

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:今日は晴れると分かってはいたんですが、週明けからの仕事に備えて、行動も控えめに。
:買わないといけない本があったので、近鉄百貨店まで行くことにしました。自転車で30分くらい。大きな通りを走ればすんなり行けるんですが、そこをあえて狭い通りをクネクネと走ることにしました。途中、島原(七条大宮の北西にあった花街)を走ったりして、少しだけ京都巡り気分。しかし、夏日の午後は結構こたえる…。


:近鉄百貨店にある旭屋書店で三冊購入。仕事関係が2冊と、オマケにこれ↓
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:Leaf Mookの「京都・滋賀のカフェ144」。144って、いくらなんでも多すぎだろうと思っていたんですが、構成の妙で見ごたえのある一冊になっています。キーワードでカフェを分類し、見る人の気分によって行きたいカフェをピックアップできるような構成。陽光の中のカフェの佇まい、あるいは間接照明で大人びて見えるカフェ・・・実に写真が素晴らしく、目に訴えてくる紙面です。144も載ってる甲斐あって、存在を知りながら意識してなかった店に興味を持つこともできました。三条会商店街の「扉」や室町高辻の「Jazzy」なんていう、渋すぎる喫茶店も載ってますしね(笑)。
:でも最近、こういった雑誌を買う時は、「行ったことないカフェの雰囲気を知りたい」気持ちは半分くらいで、「いつも行ってるカフェがどう書かれてるか知りたい」気持ちがもう半分くらいになってきてますね(笑)。

2006年06月11日 嵐山を なぞる。

竹林


:京都嵯峨野に吹く風は・・・って、この歌ももはや縁起が悪いなぁ。
:週に一回の京都巡りも体に馴染んできた今日この頃。週末が近くなると、さて今度はどこへ行こうかと思いを巡らせます。今日は、今やってる仕事でちょっと縁があり、嵐山を散策することにしました。
:嵐山には、実は昔、夜に車でよく行ってました。渡月橋の南に車を止め、川の流れを聞きながら物思いに耽っていたものです。その一方で、昼間に行ったことは滅多になかったんですよ。


:今日は自転車ではなく、徒歩メインです。自宅から、嵐電(京福電鉄)で直接嵐山へ向かいました。
:観光シーズン以外は一両編成でワンマンカーの嵐電。途中、車と併走しながら、家並みの中を走ります。乗ったのは初めてでしたが、叡山電車同様、京都の落ち着いた情緒を感じさせる良い乗り物ですよね。運賃の支払いもどことなくアバウトで、電車そのものの雰囲気がまた、観光気分のゆったりしたムードに合っていました。


渡月橋


:駅を出て、まずは渡月橋を見学。まぁ、今まで何度もみた橋ですけどね(笑)。昼間に見る機会はあまり無かったんですが、それでも写真とかで見すぎちゃってますかね。それほど新鮮味もなく、とりあえず写真だけは撮っておきました。
:今日のメインは、なんと行っても竹林。実は初めて観るんですよ。
:渡月橋を北上して、大堰川(おおいがわ)沿いを歩きます。ボートで賑わう川面を眺めながら、右手にある石段を登っていきました。そこは亀山公園。亀山天皇陵のある丘です。さすがシーズンオフ、渡月橋に人が多くても、ここは静かなものでした。緑の景色に癒されつつ、東へ向かって上ったり下がったり。
:ようやく竹林の北端に到達。ここからは、天龍寺から上ってくる観光客とは逆向きに、竹林を下っていきます。
:季節柄か、あまり竹は綺麗とは言えませんでしたが、それでも整然とした緊張感のある雰囲気でした。思ってたよりも距離的に短かったかな。正直、あっけなかったという印象です。


antea店内、MINIテーブル


:竹林を抜けた後、しばらく南下。車道に出たところで、見つけた喫茶店に入りました。
:「antea(アンティア)」というお店です。店内には、ミニカーやブリキのオモチャなど、60年代的なアンティークグッズが並べられ、独特の雰囲気をかもし出していました。最近のオモチャも見受けられる辺り、ちょっとツメが甘いところもありましたが(笑)、一番驚いたのは上の画像。見にくいかもしれませんが、なんと、MINIがテーブルにされちゃってます。凄いんだけど、なんだかこのテーブルでコーヒーを飲む勇気がありませんでしたよ(笑)。


:今日の散策はこれにて終了。もちろん帰りも嵐電で。今回は渡月橋の東側だけでしたが、阪急の嵐山駅が橋の西側にありますし、また今度、阪急で来ることにします。

2006年06月04日 GOSPEL~吉田山周りをぷらぷらと。

GOSPEL外観
:今日もまた、カフェで読書をすることにしました。
:選んだカフェは、東山の「GOSPEL」。外観は、ツタの絡まる白い洋館。ここなら静かに本が読める、という説得力があるように思えました。立地は、銀閣寺参道を南に下りたところ。先日の東山巡りで行けなかった所にも足を伸ばせそうです。


:足はもちろん自転車。今日は丸太町通りをひたすら東へ走ります。丸太町は、正直なところ、今出川ほどに情緒がある訳でもないんですよね。めぼしい所は、御所の南側とか、寺町通りとかかな…。それでも河原町を過ぎた辺りからは、全体的に雰囲気が良くなってきます。味わいのある建物が多くなってくるからでしょうか。やっぱり京都は「東」だよなぁと、思い知らされます。
:天王町を北へ。白川通りに合流します。ここからは上り坂。整然とした町並みですが、さすがに自転車で北上するのはシンドいです(笑)。時おり道をまたぐ川と、左の建物の狭間に見える吉田山の緑を見ながら、がんばってペダルを漕ぎました。
:浄土寺のバス停の辺りで東へ。閑静な住宅街の中を進みます。少し広い道に出るところに、ツタに包まれた白い洋館が見えました。
:カフェは2階。店内は、薄暗く落ち着いた雰囲気で、それでいてお高くとまったような感じもありませんでした。宝ヶ池のドルフをご存知の方は、あれに若々しさをプラスしたような感じを想像していただければと…。ただ、メニューは結構良い値がします(笑)。コーヒーは650円、ケーキセットは1000円。


GOSPEL店内


:ちょっとBGMの音が大きい気はするけど、本を読むには最適な店内。ご婦人の集団もおられますが、土地柄でしょうか、会話もお静か。これがセレブか。近所のオバはんとは違うなぁ。


:読書も堪能し、店を出たのは4時過ぎ。ちょっと遅いので、東山探索は諦め、吉田山の南の住宅街をゆっくり巡っていこうと考えました。
:白川通りに面した細い道を西へ。激しいアップダウンを繰り返す道をクネクネと進みます。こういった道は先週も走りましたが、こっちの方がキツいように思います。激しく下って激しく登っていくV字の道を見たときは、これが京都かと思いましたよ。


坂道のある風景


:今日は、京都巡り的にはいつにも増して地味でしたけど、それでも京都のまた違う面を見られた気がします。
:駐車取り締まりの方法も変わって、市内の移動はますます自転車に頼りそうな気配。しかし、夏の暑さの中、蒸し暑い京都を走れるんだろうか…。いつまで続く、ポタリング。

2006年05月28日 水底を撫でる。

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:最近の週末の天候は、直前まで雨だと言っておきながら、当日になったら晴れるようです。そのツンデレっぷりが憎たらしいですね。
:今日もまた、時折日差しも見られる爽やかな天候にそそのかされて、とりあえず外に出なくてはと考えました。


:カフェで読みたい本がありました。ぜひとも、静かなカフェで読みたい本です。カフェの候補を色々と考えて、「efish」にすることにしました。あそこなら、時折川を見ながら読めるんじゃないかと。客層からしても静かそうだし(笑)。
:ただその前に、お昼の腹ごしらえもしておきたかったので、どこか旨いラーメン屋でも行って、それからefishに行くというルートに決定。で、その間の移動はポタリング。気ままにふらふらと自転車散歩です。
:12時過ぎに家を出て、五条通を東へ。ただ、実は行きたいラーメン屋というのも特になかったので、そこら辺はお腹がすいたらお腹に相談しようということにしました。とりあえず気の向くまま、ぷらぷらとひたすら東へ。
:あえて先にefishの前を通らないように、河原町の手前で南へ(笑)。なんとなく七条まで出てしまったところで、ふと胸に去来するものがありました。京都国立博物館と三十三間堂に挟まれて、昔この辺りを毎日くらい車で走っていたことを思い出していました。この先に、5年も6年も昔の、懐かしい景色があるんです。


:あれ以来、一度も見ていない景色。何のタイミングでもないけれど、一度見てみるのも良いんじゃないかと思えました。先ほどまでよりは幾分勢いのついた自転車は、狭くてアップダウンの激しい道を、泉湧寺から東福寺へ。
:建物を含む「その風景」は、少しばかりの変化を垣間見せながらも、ほぼ当時のままでした。もう思い出の中でもアヤフヤな形になっていたものですが、久しぶりに見ても、それほど驚きも感慨もありませんでした。むしろ逆に、何故だかとても馴染みの薄い風景にも見えました。今僕の頭の中にある風景は、当時のそれとすでに違っているということなのかもしれません。


:さて、これで、行くラーメン屋も決まりました。東福寺駅前の「大黒ラーメン」。当時よく行っていたお店です。
:腹ごしらえも済み、ようやく本題のefishへ。七条通を西へ進み、三度目の「七条木屋町」を北上です。
:efishでは、運良く窓際の席に座れました。床から天井まである大きな窓が全開で、手すりも何もない空間に鴨川の景色が広がっています。少し強めの風も心地よく、雲間から時折日も差してきて、心地よく読書を楽しめました。


:ここのところ、実は気持ちが少し沈んでいまして、長い低空飛行を続けていました。その時々の気持ちの切り替えは出来ても、ゆるやかに下がっていたものはゆるやかに上っていくしかないのだと思います。今日がその底なんじゃないかなと、そういう風にも思うんですよ。

2006年05月20日 五月晴れ、哲学の道。

南禅寺の疎水橋。


:昨日の雨が嘘のよう。昼からの晴天に背中を押され、急遽「京都を知ろう。」企画の第3弾を敢行しました。自転車での京都ポタリング(散歩)。今回の舞台は「東山」です。いや~、真打登場って感じですか。
:まずはルートをご説明。今出川を東進し、銀閣寺で南に折れ、哲学の道を下り、南禅寺を探索、最後は平安神宮の前を通って帰途に着く・・・、というコースです。まぁ、東山と言っても北部の方ですね。それにしても、この時期は修学旅行の生徒さんたちが多い多い。銀閣寺前もすごかったですから、清水寺辺りも大変でしょうね。そこら辺は、また時期をずらして行きたいと思います。


:さて、本題。


今出川通りは、西大路通りに端を発し、そこから市内を東に貫く通りです。東に行くにつれ徐々に北上し、その後なだらかに下りながら、やがて銀閣寺(慈照寺)へとつながっています。河原町通り辺りからは、ずっと大文字を見ながら走れますし、途中には北野天満宮・御所・同志社大学・京都大学・吉田山など、歴史とアカデミズムの空気が漂う風景が続きます。この通りを走るだけでも、京都観光をした気分になれるかもしれません(笑)。
:先ほども書きましたが、銀閣寺(慈照寺)は修学旅行の生徒さんたちで一杯でした。そこで、お寺の散策は諦め、門前の道を南進。


慈照寺から南へ。


:途中、営業中の人力車にも遭遇。休日に来るとこういうのを見られるから良いですね(笑)。 くねくねと曲がる道は、やがて哲学の道へとつながります。桜の時期ではないので、人もまばら。それでも自転車を押して進みました。


哲学の道。


:哲学の道を抜けると、閑静な住宅街に出ました。しかしもう山に入っているので、自転車は登ったり下ったり。石段のようなところもあって、少しだけスリリング。ママチャリもそろそろ限界かなぁなどと思ったり(笑)。ノートルダム女学院、東山学園の前を抜け、やがて南禅寺に辿りつきました。
南禅寺は、以前に一度来たことがあるんですよ。だけど、疎水橋が好きなので、今日も散策をすることにしました。ここも修学旅行生と観光客で一杯だったので、三門・疎水橋・疎水の写真を撮って満足したら、長居せずに出てきました。


:今日のポタリングはこれにて終了。2時間ほどの自転車の旅でした。ついでに動物園の前を通り、平安神宮の鳥居の写真だけ撮ってきました。平安神宮、それから東山のもっと南の方はまた今度来ることにしましょう。
:帰りは、三条会商店街に出来た「サラサ3」にて一服。天気も良く、上着を脱ぎ、終始Tシャツ姿で走ってましたが、体にも心にも心地よく、清清しい時間でしたね。なんだか、やっと春が来たんだなぁという実感がありましたよ。


サラサ3の中庭とアイスコーヒー。

2006年05月16日 着々と夏へ。

祭囃子の練習風景。


:上の画像は祇園囃子の練習風景です。
:こうやって、2階の窓を開けっ放して練習するんですよ。辺りには「コンコンチキチン・・・」と、少し気の早い音色が響きます。五条~四条の烏丸界隈の各所で、夕方頃からこんな風景が見られます。昨日は葵祭りだったし、京都は着々と夏に向かっていますね。


:昨日はジムに行けたんですけど、ひょんなことからスカッシュ(壁打ちテニスみたいなの)をすることになってしまいました。おかげで、今日は下半身が強烈に痛いです。特にお尻と太もも。階段が黙って降りられないくらいに(笑)。 いや~、今日打ち合わせとかがなくて良かった…。

2006年05月04日 御所を抜ける。

京都御苑

:予想以上に昨日は体が疲れたようで、今日は朝からどうにも体が動きませんでした。
:寝ていても暑い気候なのでとりあえず起きるのですが、今度は座ったまま動く気が起きません。動いたら動いたで、両ふくらはぎが痛い…。
:それでも一日家にいることが出来ない僕は、用事もないまま家を出ました。自転車でなんとなく北上。その後、今出川の手前で、今度はなんとなく東進。南下しながら進んでいくと、御所(京都御苑)に出ました。
:御所の中を走るのは本当に久しぶり。学生時代にこの中のテニスコートでテニスをしたことがあるけど、それ以来じゃないでしょうか。ということは、およそ10年ぶりかな。まぁ、西に住んでる者にとっては、御所もまた縁遠い存在ではある訳です。
:砂利道に車輪を取られつつ、自転車を走らせました。部分的に砂利が掃けて、わずかに自転車道のようにはなっています。だけど、それも本当に細くて、あまりウロチョロする気にはなれませんでした。鴨川の時もそうでしたけど、今日もベンチではたくさんの人が、思い思いに時間を過ごしている。「西」の人間にとっては、こういった場所の多くある「東」に住んでる人が羨ましくも思えました。
:御所を抜けたら、ふらりふらりと「さらさ富小路」へ。実は一ヶ月くらい行ってなかったんじゃないかな。三条もできたけど、やっぱりここがホームという感じがします。
:帰りは、ViVi二条で映画の前売り券を買いました。「ダヴィンチ・コード」と「TRICK」。ダヴィンチ・コードのほうは、モナリザの絵が浮かび上がるライトがオマケで付いてきました(笑)。せっかくの自由業ですから、混んでなさそうな時を見計らって行きたいと思います。映画館は子供だらけでした。「コナン」がやってたらしくて。


:結局、2時間くらいのポタリングになりました。体は重たかったけど、なんだかんだで気持ち良く過ごせた休日だったように思います。

2006年04月02日 京都歩きのお供に。

京都地図本

:↑ 「京都地図本」。京都を50近くのスポットに分け、各箇所の地図とお店情報などを見開き2ページに載せた構成。雑誌型のチープな造りながら、内容は盛りだくさん。小学校の時のクラスメイト竹内君の実家「鳴海餅」(和菓子屋)や、親友のそのまた友達の実家「玉屋」(うどん屋)まで載っているという、他の観光本と微妙にズレるマニアックさは、地元民こそ楽しめるのでは…。
:京都歩きのお供が出来たってことで、モチベーションは上がる一方。早く気温も上がっておくれ。


:昨日書き忘れてたんですが、夜に「サラサ3」のオープン記念パーティーに顔を出してきました。ノリの悪いオリジナルソングが流れるアーケード商店街「三条会商店街」の中に登場した、4つ目の「さらさ」です。同じ店長が関わってるので「富小路」に近い趣ですが、中庭と離れを備えた独特の店構えですよ。
:と、それが昨日で、今日は富小路へ行ってきました。まぁ特に近所に用事があった訳でもないのですが、二週間に一度くらいは顔を見せているので、なんと言うか、習慣というか(笑)。


:先週末に大きな仕事が二つほど区切りを迎えて、明日からまた別のお仕事が始まります。今月は珍しく、そういう風に月の変わり目で仕事が切り替わったんですが、それがまた4月だというだけで何か嬉しいんですよね。

2006年04月01日 リニューアル。

御所の烏丸沿い
ブログをリニューアルしました。
:前と同じ画像を使ってるし、色合いも近いしで、気付かない人も多いかもしれませんね(笑)。でもまぁ、意図せずシステム(MovableType)まで丸ごと変わってしまったという、実際のところ新造ブログとなっております。変わらないのはアドレスだけです。
:前のデザインは会社員時代から使ってましたが、独立後に心機一転してデザインを変えたい気持ちがありました。その後、着々と準備は進めていたものの、同時に仕事もしていたので、なかなか思うようには進まず…。結果、まだリンクのつながっていないとこだらけのまま、リニューアル敢行となりました。当分の間、お見苦しいところがあるかと思いますが、地味に改造を進めていきますので、お付き合いいただければと。
:ちなみに、上に書いたように今回はシステムごと変わっています。というのも、MovableTypeのアップグレードをやってはみたものの、今度のバージョンは今までと構造的に違いがあるようで、過去ログを読み込んでからエラーが多発したのです。結果、再度MovableTypeをインストールするハメに…。今までRSSでチェックしていただいてた皆さんは、お手数ですがRSSの再登録をお願いします。


:さて、京都は明日が雨ということで、今日は貴重な外出日和。友人と会う約束の前に、御所の横を自転車で走ってきました。最近は、こういったポタリング(=自転車散歩)が習慣づいてきています。今年の春は、オープンカーよりもむしろ、こういった自転車や徒歩でゆっくり景色を見る機会が多くなりそうですよ。

2006年03月25日 鴨川を上る。

鴨川1
:「京都を知ろう。」企画の第2弾は切り口を変えて、自転車でポタリング。
昨年も一度やってますね。 今回は、あまりの天気の良さに、急遽思いついたものです。オープンカーに乗るのすらもったいなく感じる、そんな日もあるのです。
:京都はやはり東がメイン。本当なら東山辺りを走りたいものですが、観光シーズンですんで、逆に快適じゃないかもしれない。そこで、スタート地点を前回と同じ「七条木屋町」にして、あとは気の向くままに北上していこう、ということにしました。

鴨川2
:高瀬川沿いを北上し、五条へ。ここまでも前回と同じ。ただ、前回はこの後efishでお茶してから、木屋町を四条まで行って終わりでした。今回はここから道を変えます。鴨川沿いを走ることにしました。西に住む僕にとっては、実は鴨川はあまり縁のある場所ではなかったりするんです。
:時折自転車を停めて写真を撮りつつ、川端通りを走りました。松原を過ぎた辺りで川に降りる道を見つけ、以降は川沿いを走っていきました。
:川沿いでは、たくさんの人達がめいめいに時間を過ごしていました。本を読む人、何やら書き物をしている人…、カップルはともかく、一人でこういった時間の使い方をしている人達は、なかなか時間の使い方が上手いなぁと感心しました。僕は今、イベント的にこういった時間を過ごすよう努めているわけですから、早く体に馴染めばいいな、と思うのです。
:川沿いを走るのは心地よく、気が付けばずいぶん北に来ていました。結局今出川通りで川から上がることに。最後に大文字の写真を撮って、今日のゴールとしました。

chobitto
:帰りに河原町丸太町のカフェ「chobitto」で一服。あれだけ走ったから、さすがに今日はアイスコーヒー(笑)。足の疲労も心地よく、日が暮れるまでゆっくりしてきました。

:京都は自転車の街。自分のペースで走れ、途中の寄り道も気軽にできる自転車は、この企画のメインの足になりそうです。

2006年03月22日 梅の香に酔う。

梅1
:「京都を知ろう。」企画第1弾。
:3月、桜にはまだ早い季節。そこで選んだのが、です。北野天満宮の梅苑に行ってきました。近くの大学に通っていたので、まぁゆかりの地に戻ったと言えなくもない。
:北野天満宮は、菅原道真を奉る「学問の神様」。毎年数多くの受験生が訪れるのはご承知の通り。僕自身も二度ほどお世話になりました。ただ、受験シーズンが終われば、次は梅が主役。参拝者の年齢層は、3月の前半と後半で一気に跳ね上がります。今日は「歩こう会」の方々に混じって、男2人、梅を楽しんできました(笑)。

梅2
:広い敷地に、所狭しと咲き誇る梅の木。白・黄色・赤・ピンクと色合いは様々で、にぎやかに空を彩っておりました。ピンク一色に染まる桜とは、やっぱり趣が違いますね。
:入場券にはお茶と茶菓子がセットになっていまして、梅苑の中にある茶店で一服できます。梅苑の中を歩き、写真を撮り、お茶を飲み・・・、ひと時仕事のことを忘れて梅の香に酔ってきました。まぁ、茶店の店員が「DVDのリッピング」について熱いトークを交わしていたのは、ちょっとアレでしたが…。

梅3
:これだけ梅を見たのは、おそらく生まれて初めてのこと。梅を見てから、来るべき桜を楽しむ…、なんと日本人らしい春の迎え方でしょうか。「京都を知る。」企画としても、幸先の良いスタートですね。

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