IHANOYA DIARY

2006年05月28日 水底を撫でる。

efish060528.jpg


:最近の週末の天候は、直前まで雨だと言っておきながら、当日になったら晴れるようです。そのツンデレっぷりが憎たらしいですね。
:今日もまた、時折日差しも見られる爽やかな天候にそそのかされて、とりあえず外に出なくてはと考えました。


:カフェで読みたい本がありました。ぜひとも、静かなカフェで読みたい本です。カフェの候補を色々と考えて、「efish」にすることにしました。あそこなら、時折川を見ながら読めるんじゃないかと。客層からしても静かそうだし(笑)。
:ただその前に、お昼の腹ごしらえもしておきたかったので、どこか旨いラーメン屋でも行って、それからefishに行くというルートに決定。で、その間の移動はポタリング。気ままにふらふらと自転車散歩です。
:12時過ぎに家を出て、五条通を東へ。ただ、実は行きたいラーメン屋というのも特になかったので、そこら辺はお腹がすいたらお腹に相談しようということにしました。とりあえず気の向くまま、ぷらぷらとひたすら東へ。
:あえて先にefishの前を通らないように、河原町の手前で南へ(笑)。なんとなく七条まで出てしまったところで、ふと胸に去来するものがありました。京都国立博物館と三十三間堂に挟まれて、昔この辺りを毎日くらい車で走っていたことを思い出していました。この先に、5年も6年も昔の、懐かしい景色があるんです。


:あれ以来、一度も見ていない景色。何のタイミングでもないけれど、一度見てみるのも良いんじゃないかと思えました。先ほどまでよりは幾分勢いのついた自転車は、狭くてアップダウンの激しい道を、泉湧寺から東福寺へ。
:建物を含む「その風景」は、少しばかりの変化を垣間見せながらも、ほぼ当時のままでした。もう思い出の中でもアヤフヤな形になっていたものですが、久しぶりに見ても、それほど驚きも感慨もありませんでした。むしろ逆に、何故だかとても馴染みの薄い風景にも見えました。今僕の頭の中にある風景は、当時のそれとすでに違っているということなのかもしれません。


:さて、これで、行くラーメン屋も決まりました。東福寺駅前の「大黒ラーメン」。当時よく行っていたお店です。
:腹ごしらえも済み、ようやく本題のefishへ。七条通を西へ進み、三度目の「七条木屋町」を北上です。
:efishでは、運良く窓際の席に座れました。床から天井まである大きな窓が全開で、手すりも何もない空間に鴨川の景色が広がっています。少し強めの風も心地よく、雲間から時折日も差してきて、心地よく読書を楽しめました。


:ここのところ、実は気持ちが少し沈んでいまして、長い低空飛行を続けていました。その時々の気持ちの切り替えは出来ても、ゆるやかに下がっていたものはゆるやかに上っていくしかないのだと思います。今日がその底なんじゃないかなと、そういう風にも思うんですよ。

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