2005年10月26日 || 忘れ物を残して ||
:まず、千葉ロッテマリーンズ、日本一おめでとうございます。
:我が阪神タイガースは、またしても日本シリーズに忘れ物を残してくることとなりました。ただ個人的に、今回は2年前のような悔しさがない。何故かとても空しく、切ないというのが正直なところです。
:シリーズが始まる前から、監督・選手の皆が懸念していた「シリーズまでの待機期間の長さ」。まさにそれが、現実の悪夢として眼前に立ちはだかりました。当初は互角と分析された両チームの戦力が、シリーズにおいてここまで大きな隔たりを見せたのも、その2週間あまりの期間が生んだマジックだったと思います。パリーグのペナントを1位で通過したソフトバンク・王監督ですら、プレーオフ第一戦を待つ時間の長さを敗因としてあげておられました。阪神は、なおのことです。
:確かに、ロッテの選手の中には故障していた選手もいましたし、連戦の疲労もあったでしょう。しかし、野球もまたメンタルなスポーツ。故障や疲弊を乗り切る勢いを持ったチームと、一度緊張の糸が途切れたチームでは、始まる前から勝負はついていたのかもしれません。
:昨年と全く同様に、パリーグのペナントを2位で通過したチームが日本一になった。この現実をどう捉えるか。プレーオフ第一戦をホームで戦い、第二戦にその勢いを持ち込み、日本シリーズでは待ちくたびれた相手と戦う・・・それがパリーグのペナント2位通過のチームです。そもそも、MLBと異なり、単なる敗者復活戦でしかないこの「パリーグのプレーオフ」という制度を、何とか根本的に見直していただきたいと、強く願います。
:阪神タイガースの皆さん、今はただ、疲れを癒してください。我々ファンは、あなた方の持つ本当の力を知っています。だからこそ、自信をなくさないで欲しい。来年は、昨年成し遂げられなかった「連覇」を成し遂げる"チャンス"なんですから。
2005年10月11日 || 日本シリーズに水を差されて ||
:明日は仕事でジムにいけなくなってしまい、悲しい気分の私です。
:さて、いよいよ大きくなってまいりました「タイガース上場問題」。前回の優勝時、この時期は星野監督の勇退問題で揺れていたのを思い出します。ホントに、なんで阪神の優勝は、こうも水を差されるんでしょうか。
:ところで、この問題、私個人の考えを言えば、上場には反対です。
:理由は、スポーツとしてタイガースを、そして選手を見られなくなるからです。ファンが阪神球団の株を買う。買ったからには値上がりしてもらいたい。それは当然の心理でしょう。ところがそこで、選手が期待に応えられなかったら、どうなるか?監督の采配が気に食わなかったら、どう思うか? 応援に見返りの無い今ですら、選手を「戦犯」よばわりして非難する「自称ファン」がいる。年棒交渉で揉める選手を罵倒する「自称ファン」がいる。グランドにモノを投げ入れたり、選手の自宅に脅迫めいたことをする「自称ファン」もいる。そこに「自分のお金」が絡んできたら・・・。想像するだけで、背筋の凍る思いです。
:あの、暗黒時代と言われた時代も、ファンは甲子園に駆けつけ、無償の愛情をチームに、選手に注いできたのではなかったでしょうか。それが、阪神ファンが他球団のファンに誇れることの一つではなかったでしょうか。だからこそ、阪神ファンが応援に見返りを求めるようなことにはなってほしくないのです。
:阪神ファンには、熱い人たちが多い。だから今回の件も、白黒はっきりした答えが出るでしょう。一方で、その「熱さ」というものを自分自身で勘違いしている人も多いようで、同じファンとしてこの盛り上がりの先にあるものに不安を覚えたりもします。発端である親会社の問題は、あくまで経営陣の失態であって、今回の件はビジネスとしては正当な訳です。くれぐれもそれをわきまえた上で、(以前も書きましたが)紳士的な振る舞いでファンの主張がなされることを期待します。
2005年10月05日 || これ以上無い最終戦 ||
:下柳投手10イニングの粘投、今岡選手が球団新記録の打点を挙げ、最後は成長した鳥谷選手がサヨナラホームラン。まさに今年のタイガースを象徴する面々が活躍し、今季最後の試合は最高の形で幕を閉じました。
:鳥谷選手がベースを一周し、チームメートに手荒な祝福を受ける中、カメラはベンチ前を映します。そこには、笑顔でベンチから出てくる下柳投手の姿が。しかしアンダーシャツを脱いでいる途中だったのか、胸ボタンは開きっぱなしで、ベルトを締めながらの中途半端ないでたち。そこだけ見れば、単なる汚いオッサンです。しかし、このオッサンが最多勝に当確ランプを灯したんだからスゴイ。
:誰が、下柳投手の最多勝を予想しえたでしょう。思い起こせば移籍初年の2003年はじめ、我々ファンの中では「下柳投手は6回3失点で御の字」と言われていたものです。実は、トレード直後に日ハムファンのサイトを覗いたのですが、そこには「下柳を拾ってくれるところがあっただけ良かった」と書かれてたんですよ。それが、シーズン後半には完封まで成し遂げ、日本シリーズでの熱投にファンはシビレる事になったのです。いやはや、分からないものです。分かっていたのは、おそらく星野監督だけだったのではないかとすら思えます。
:話を今日に戻しますが、下柳投手を中心に大盛り上がりのベンチ前。下柳投手は鳥谷投手の手を握り、最敬礼。矢野選手は下柳投手とガッチリ抱き合っていました。鳥谷選手には、色んな選手が声を掛け、肩を叩きます。そこから、チームがとても良い雰囲気であることが充分すぎるほど伝わってきます。
:何かと周辺が騒がしいタイガースですが、我々ファンは目の前の日本シリーズを見据え、今はただ応援するのみ。これからの長い長い二週間、選手もファンも力を熟成させていきましょう。
2005年09月29日 || これを始まりとして・・・ ||
:阪神タイガース、2年振り5度目の優勝!!
:最初に言うのも何ですが、これがあの「阪神タイガース」でしょうか? 2年前のあの歓喜の優勝の時には、いわゆる「死のロード」の頃には既にフラフラ、優勝目前には満身創痍で前のめりにゴールテープを切ったタイガース。
:それが今年はどうだ。強敵・中日ドラゴンズが必死の形相で追いかけてきて、0.5ゲーム差にまで迫られること数度。それでも振り払った。何度も何度も蹴落とした。結局、首位に立ってからは一度もその座を明け渡すことがなかった。そして今日も、マジック対象チームの勝ち負けなど関係なく、本拠地で勝って優勝を決めた。
:・・・何だ、この強さ。20代後半の僕らが見てきたのは、肝心な時に限って負ける頼りないチームではなかったか。92年に流した涙を2003年の日本シリーズに思い起こし、それでも「これが阪神ファンの悲しい性」と、暗黒時代に身に染み込んだマゾっ気を呼び起こしていたのではなかったか。
:いやいやいやいや、もとより阪神は、巨人と常に首位を争ってきた歴史のあるチーム。ちょっと回り道はしたけれど、ようやく正しい道に戻ってきただけなのです。今年の強い阪神が、本当の阪神の姿。ファンもマゾっ気など吹き飛ばして、常勝チームのファンらしく堂々と、そして紳士的に応援していきましょう。
:そして、全てはこれから・・・。
2005年06月11日 || バックネット裏から見つめた劇的勝利!||
:今季二度目の甲子園観戦、そして初のバックネット裏!
:知り合いの方からお誘いを受け、本日の「阪神VS日ハム」戦を観戦。しかも生涯初のバックネット裏での野球観戦を果たしました。そしてこれがまた、かなりスゴい試合になったのです…。
:九州と関東が入梅した次の日、京都は朝から雨でした。観戦予定の試合はデーゲームの14時開始。あるのかないのか微妙な中で、結局12時を待って、甲子園への電話確認で開催を聞いてからの出発となりました。
:甲子園の天気は曇り。いつ雨が降ってもおかしくないような感じですが、そこは「バックネット裏」、"銀傘"と呼ばれる屋根があるので何の不安も無く観戦が出来ます。コールドゲームになるような大雨や強風でもない限り、横からの雨に濡れたりすることもない感じです。
:ところが、試合は開始早々劣勢モード。先発・能見投手が乱調で、1-5と4点差を着けられました。その後、中継ぎの橋本投手もあっさりとHRを打たれ1-6。いっそのこと中止になってくれたらよかったのにという展開で、一緒に言った人と「5回終わったら帰ろう」、「いや、7回まで待ってみるか」、「帰りにヨドバシカメラ寄っても良いですか?」などと、現実逃避モードに入っていました。
:ところが。
:6回裏、阪神は怒涛の代打攻勢で一気に5点を返し、6-6の同点に! 甲子園は興奮のルツボ。連敗中の日ハムは、この360度どこを見ても阪神ファンという異様な雰囲気に呑まれていきました。続く7回表は藤川投手が三者連続三振であっさりと片付け、その裏の回、ついに阪神は町田選手のタイムリー、続く矢野選手のグランドスラムで5点勝ち越し、11-6と勝負を決めたのです。
:我々も、三度も握手するなど大興奮。(笑) 大満足で、そのまま飲み屋へと雪崩れ込みました…。
:これで観戦成績は3勝1敗。内、甲子園では3勝負けなし。しかし行く度に思うのですが、甲子園という球場、いや、そこでファンが作り出す雰囲気というのは物凄い迫力があります。あの応援の中でやれる選手はどのチームの選手より幸せだと思いますし、もっと言えば、あの球場で負けてちゃ駄目だと思うんですよね。(笑)
2005年05月13日 || 今年"最初の"甲子園。 ||
:2003年8月30日、あの福原投手復活登板以来、久々に甲子園にやってきました。
:我がタイガースの本日の対戦相手は、"プロ野球改革元年の象徴"と言われる楽天ゴールデンイーグルス。ここまで、開幕前に不安視されていた「シーズン100敗」の可能性もジワジワ現実味を帯びつつある現状があり、また、かつて阪神に在籍したことのある選手も多く、親しみを感じる部分はありますが、敵は敵。今日は勝ってもらわないといけません。
:おまけにこの日のゲームは、セパ交流戦の甲子園開幕戦。阪神タイガースは、79年から使用されていたユニフォームを復刻させ、ホームゲームでのみ着用するという粋な演出を用意していました。
:知り合いの方たちと男3人で夕方に集合し、甲子園前のダイエーで夕食などの買い物を済ませ、意気揚々と17時半頃には球場入り。今回は3塁側、本来は楽天ファンのほうの席になる訳ですが、そこはさすが甲子園、周りは黄色一色です。(笑)
:試合は阪神・安藤、楽天・一場の両先発で始まりました。楽天の一場投手は、昨年阪神が自由獲得枠の筆頭に上げながらも、不正な金銭授受が明るみになって獲得を断念したという経緯があります。それだけに、何としても勝たなければいけない相手と言えるでしょう。
:阪神はシーツのタイムリーで先制するも、その後すぐに追いつかれる重たい展開。間髪いれずに1点勝ち越すことには成功したのですが、それ以降はどちらの投手もパッとしない、見ててイライラの募る試合展開がしばらく続きました。
:試合が再び動いたのは6回裏。この回阪神は代打・代走をつぎ込み、4点ビハインドにまで持ち込みます。その後は藤川投手をはじめ、磐石の投手リレーで楽天を押さえ込み、8回裏には今岡選手のレフトポール直撃の3ランも飛び出し、終わってみれば9-1の快勝となりました。
:三振を取れば手をたたき、ヒットを打てば「おっしゃー!」と叫び、フォアボールを出せば「あ~~」と嘆く。家で一人でやっていることが、球場では皆で出来る。皆、野球観戦はおんなじやり方なんだな、という発見が一体感を生みます。これだから、球場での観戦は良いですね。
:ところで、僕らは3塁側で観ていた訳ですが、今岡選手のHRは、まさに目の前を真っ直ぐ飛んでいきました。ファールラインとボールの位置を確かめながら目で追い、「これはファールじゃないか」と不安に感じたその直後、ボールは目前のポールに激突。一瞬の静寂を置いて、ファンの拍手喝さいが吹き荒れました。僕も直撃を確認して立ち上がり、拍手の後に万歳三唱。この瞬間は本当に気持ちが良くて、あのスローモーションの光景は目に焼きついています。
:まだ5月、ペナントレースは始まったばかり。優勝の年は2度観戦に行きましたが、今年もまたもう一度行けるようにと祈っています。
2005年05月12日 || 今日勝ったので気分良く。 ||
2005年01月31日 || ある意味大晦日。 ||
:この記事はこちらでお読みいただくと雰囲気満点ですよ~。(笑)
:明日からプロ野球は全球団一斉にキャンプイン。「プロ野球選手にとっての正月」と言われる日が、もう明日に迫っています。
:阪神ファンな私は、ここ毎年CS放送のキャンプ中継をきっちりチェックしています。無職の頃はそれこそ生中継に朝から齧りついていたものですが、今やそれが出来ないのがありがたくもあり切なくもあり。
:キャンプの生中継なんぞ見て、何が面白いのか。私はライトスタンドで騒ぐ部類のファンではなく、内野席で選手の一挙手一投足に目を光らせる部類のファンですので、キャンプ中継はスポーツ新聞の記事に踊らされずに自分の目で今年を占う絶好の機会な訳です。今年の新戦力・レギュラーメンバーの調子、2軍から這い上がってきそうな選手…その全てが見られる、またとない機会なんですよ。去年は、今はもういないキンケード選手のスイングをを見た瞬間、「これはヤバい…」と思ったものです。案の定、内角に寄り過ぎた窮屈なスイングがもたらしたのは、山ほどのデッドボールだけでした…。
:ただ今年は、去年ほどワクワクするものが無いのも事実です。外国人は広島から来たシーツ、飲酒トラブル歴のあるスペンサー、「若さが魅力」というブラウン、テスト生上がりのダーウィンと、パッとしないメンツ。ドラフトで入った新人は、自由獲得枠がどちらも社会人。目立ったFA・トレードもなし。と、非常に地味な門出だったりするものですからね。
:キャンプ前の話題と言ったら、15歳ルーキーの辻本君ですが、彼を話題にしなきゃならないのは悲しいもんです。あと井川ですか?彼はもうどこへでも好きなところに行ってください。「今が旬」なんて、勘違いもはなはだしい。あなたの旬は3年前に終わっていますよ。
:まぁ地味ではありますが、それは現有戦力の充実の裏返しと前向きに捉えて、明日から毎日キャンプをチェックしていくことにします。毎晩、ビデオで…。寝不足な日々が続きそう…今仕事は忙しさのピークなのにねぇ…。
2004年09月04日 || 今シーズンを振り返って。||
:久々に阪神のことでも書きますかね。いや、無かったことにしたいくらいなんですけどね。(笑)
:6連敗の後の8連勝、そしてその後の4連敗。ホントに面白いチームだと思います。8連勝の後で冗談にも「次は8連敗したりしてなぁ~」なんて思っていたのですが、冗談で済ましてくれなさそうなのが、今の阪神のスゴイところですね。
:それにしても、一昨年と去年、星野阪神の時代は本当に楽しかった。星野さんの野球は分かりやすかったし、勝ったら「嬉しい」、負けたら「悔しい」というのがチームからストレートに伝わってきたように思います。だからこそ、僕らファンも感情移入できたし、一つの勝ち負けに一喜一憂してこられました。
:一昨年の4位は納得の4位でした。前年最下位、いや、4年連続最下位のチームが4位になった。しかも、主力に怪我人が続出しなければ、Aクラスを狙えた。万年最下位のチームに、フルシーズン全力で戦えるスタミナなんて無いのでしょうから、過渡期としては当然の結果だったのだと思います。
:そして昨年の優勝。一昨年の4位で大いに期待したファンに、見事に応えて見せた星野阪神。有言実行、だから僕らはシビれたし、感動した訳です。なんてカッコいいチームなんだ、と。
:さて、語りたくもないですが、今年の「おかだはんしん」です。
:オフのスタッフ発表の時から、嫌な予感はしていました。多くのファンがそうだったことでしょう。でもまぁ、それは良いです。その時点では結果は出てないわけで、単なる偏見に終わるという未来もあった訳ですから。ところがどうでしょう、今年もまた現在4位ですが、一昨年の4位とは明らかに意味合いが違います。
:怪我人は確かにいます。計算違いもありました。一番ダメージだった誤算は、リガンの負傷と安藤・ウィリアムスの不調だったと思います。でも、伊良部の不調や前川への過大評価、そして怪我をしに来日したようなキンケードは、計算違いなんかじゃない。初めから計算に入れちゃいけない部類だったんじゃないでしょうか。去年後半から全く使い物にならなくなっていた伊良部、若手なのに川尻とトレードできた前川、キャンプの時点で素人目にもスィングがヤバめだったキンケード…これらに対して無策だったのは情けない限りです。
:試合を観ていても、何と言うか、全く面白くないのです。今年も、確かにドラマはあります。鉄人・金本の記録更新、関本の成長、実力でポジションを取り返した藤本。でも、それって個人のドラマばっかりじゃないですか。チームとしてのドラマって、何にも感じられないんですよね。日ごと変わるスタメン、戦略の攻防や感情の起伏が感じられないゲーム展開、結果を残していながら2軍落ちさせられたり、実績があって期待も出来るのに1軍に上がれない選手が続出…。しかも、「今日の勝ちは、今後の展開にとって非常に大きい!」と言われた試合の次の試合を、今期は必ずと言っていいほど落としてきました。これじゃぁファンも、盛り上がりたくもて盛り上がれない。立とうとしたら立ち上がりきれなくて、中腰で応援するみたいな気持ちでしたよ…。
:今日も負けた訳ですが、正直今は勝っても負けてもあんまり何とも思わなくなってきました。どうせなら最下位になって、チームにも危機感を持っていただきたいものですが、今後どうなるでしょうね。こういう冷めた気分になったとき、星野さんが「若い監督をたった一年で判断しちいけない」とおっしゃっていたのを思い出します。それはよく分かります。でも、時には取らなきゃいけない膿もある、とも最近思えてくるのです。
2004年04月08日 || やっぱり期待しちゃ駄目ですか? ||
:↓のような事を書いた途端に、阪神タイガースはお得意様の横浜相手に三連敗。
:まぁ、こういう時期もあるもんだと思ってますし、まだ新しくなったチームでのペナントレースが始まったばかりですから、個人的にはそれほど大きな事だと思ってはいません。「春の珍事」と書かれるのがお約束になってたくらい春だけ強いチームでしたから、春にボロが出てくるなら後は期待出来るかな、とさえ思うくらいです。
:ただまぁ、何と言うんでしょう、あれほど自信満々に見えた岡田監督が、たかだか五試合で不振の選手に直接指導したり、スタメンをいじったりするのには驚きました。僕は素人で若輩者ではありますが、もう少し我慢できないものかと思ってしまうのです。コーチ歴・2軍での監督歴が長い方ですから経験は積んでいると勝手に思っていましたが、やはり新人監督、昨年の星野監督と比べると落ち着きがなく思えます。
:明日からは甲子園。昨年大いに力を貰ったホームで再出発となります。贔屓ではなく、このチームには戦力が揃っているわけですから、あとは流れを掴むだけ。監督・選手会長が新しくなったチームですから、2004年版タイガースならではのやり方でチームの士気を高めていってもらいたいと思います。
2004年04月05日 || 期待してもいいですか? ||
:僕がユーノスにうつつを抜かしている間に、しれっと巨人を3タテしている我らが阪神タイガース。
:本当に「しれっと」という言葉が相応しい横綱相撲っぷりで、戦い方に自信がみなぎっているようにすら見えます。勢いで開幕7連勝した一昨年。今から思えば、チームもファンもl何かバタついているような、地に足がついてないまま勝っている感じでした。勝った時の喜びというか、驚きが大きかったと思うんです。それが今は、落ち着いている。選手もファンも平然と勝ちを受け入れている気がします。負けている試合展開でも、きっと逆転するはず、と思えるチーム。本当にこのまま常勝球団になると期待してもいいかもしれません。
:巨人に開幕3連勝した、というのを大きな出来事とらえちゃいけませんね。巨人は確かにお金の掛かった野手陣を揃えてますけど、野球の神様は良く分かったもので、投手陣がどうにも期待に応えられない。HRしか期待できないような攻撃は「史上最強」かどうか知りませんが、少なくとも「打線」じゃないです。去年の横浜の「大チャンス打線」ように。
:阪神は、85年の優勝のあと暗黒時代を迎えましたが、それ以前は優勝こそないものの、あれほど弱いチームではありませんでした。去年の優勝を期に、また違う歴史を作っていってくれたら、そしてそれをリアルタイムで見ていけたらと切に願ってます。
:なんか僕もファンとして落ち着きを身に付けてきましたかね。(笑)
2004年03月31日 || いよいよ開幕を待つのみ。 ||
:去年の開幕戦は、途中で辛くなってチャンネルを変えたりしてましたっけね…。今年はその時間、外に出ているので、残念ながら観戦できませんが、この小心者にはそれが良いかもしれません。
:ということで、当日の予定が決まっているくらい、もう開幕が目前になってしまいました。キャンプ~オープン戦と阪神タイガースをチェックしつづけてきましたが、今のところ目立った不安がないというこの状況、かえって不安です。(笑) 現状のチームに対する不安と言えば、やはり投手陣でしょうか。伊良部・下柳両投手は今年どこまで通用するのか?井川投手は勤続疲労の影響を受けるのか?井川投手に続く先発左腕、あるいは吉野投手に続く中継ぎ左腕が出てくるのか?オープン戦を絶不調のまま終えたウィリアムス投手はどこまで復調するか…? しかしまぁ、こういった不安は何処の球団でもあることなんですが。
:やっぱり一番の不安は怪我なんでしょうね。今年は、キャンプ以降プロ野球界全体的に怪我人が多すぎます。阪神では今のところ今岡・吉野・的場・藤川・沖原といった辺りが現在リタイア気味ですが、なぜか今年は怪我に悩まされそうな、言い知れぬ不安を感じています。
:とは言え、連覇を阻む存在は怪我だけだろうという気もします。ホントにこのチームは頼もしくなりました。あの"自称最強打線"(え?違う?)の某チームを尻目に、「世界一」のヤンキースを倒してしまうんですから。このチームに連覇を期待しないほうが無理というもの。
:ということで、今年も熱くタイガースを応援していきます。そして闘将を欠いた今も、熱く応援するに相応しい熱い闘いが見れることを期待しています。
2004年03月05日 || キャンプも終わって。 ||
:3月3日で阪神のキャンプも終わり、いよいよオープン戦のシーズンです。
:で、まぁこの時期になったら開幕戦のスタメンが色々と言われてる訳です。特に今年の阪神は、この心配性な僕ですら思うほど、選手層が厚い。だから、十人十色なスタメン予想が出る訳です。
:ということで、僕も一丁前にスタメン予想してみます。(笑)
1番 セカンド 今岡
2番 センター 赤星
3番 レフト 金本
4番 ライト 濱中
5番 サード キンケード
6番 ファースト アリアス
7番 キャッチャー 矢野
8番 ショート 藤本
:やはり問題は二点。「4番」と「ショート」です。僕は「4番濱中」と書きました。彼は昨年の怪我のため、まだ二軍で調整中です。開幕には間に合うでしょうが、開幕に万全の状態かどうかというと、ちょっと怪しい。だから、ちょっと願望を含んではいます。ちなみに、濱中選手が開幕に間に合わない場合はこうしときます。
1番 セカンド 今岡
2番 センター 赤星
3番 サード キンケード
4番 レフト 金本
5番 ライト 桧山
6番 ファースト アリアス
7番 キャッチャー 矢野
8番 ショート 藤本
金本選手なんですが、「今年は4番を打ちたい」と宣言して、在阪マスコミを騒がせました。ただ、この発言はチームを発奮させるためのスパイスではなかったか、というのが僕の見方です。昨年は4番を辞退し、赤星選手とのコンビでチームバッティングに徹した金本選手が、「今年はホームランを増やしたい」という個人的な理由で本当に4番を志願するのかどうか。むしろ、口ではそう言っておいて若手の尻を叩くのが、「アニキ」と呼ばれるこの選手ならではのパフォーマンスではないのか、と…。だから、僕自身の「予想」はというと、やはり先に出したラインナップな訳です。
:で、次の問題がショートなんですが、ここは藤本選手を推します。鳴り物入りで鳥谷選手が入団した訳ですが、藤本選手は去年一年とは言え実績のある選手。今年も今のところ調整は順調。とくれば、鳥谷選手が取って代わる理由は何一つありません。藤本選手の日本シリーズでの気迫溢れる守備は記憶に残っていますし、まだ若く、華のある選手です。このキャンプでも自分のやるべきことをマイペースにこなしているように見えます。そう言った意味では、「鳥谷効果」で藤本選手がさらにレベルアップする期待すら出来そうな気がします。
:こうして考えると、岡田監督がキャンプのテーマとして掲げた「チーム内での競争」は、とても大切な事だと思えます。外国人・FA・トレードで、今年も阪神には色んな選手が入ってきました。「その選手をとらなくても、ウチにはこの選手がいるやん…」とよく思うのですが、一昨年の怪我人続出を思い出してみても、実力伯仲の選手がいれば、そういう窮地は脱することが出来るのです。片岡VSキンケードVS関本、濱中VSキンケードVS桧山VS桜井、平下VS葛城、リガンVSモレル…。とりあえずキャッチャー以外には、満遍なくこういった競争があるように思います。
:明日・明後日のオープン戦で、どういった場面が見られるのか楽しみです。このところ毎朝オープン戦などのビデオを見ながら朝食をとっているんですが、実際に開幕したら仕事が手につかなくなったりしたりして…。いや、実際は阪神の事を忘れるくらい忙しかったりするんですけどね。(笑) 僕も競争な訳ですよ。ひ~。
2004年02月22日 || オープン戦まで一週間。 ||
:お知らせ…タイトルに「||」が入ってるのは、タイガース関連のトピックです。http://www.ihanoya.com/cafe/diary/mt/archives/cat_tigers_topix.htmlをご覧になれば、もっと雰囲気が出るのでお試しあれ…。
:さて、タイトルの通りです。早いですね。楽しみ半分、怖い気分が半分ってトコですかね。シーズンが開幕してしまえば、要らん心配事が毎日出来ちゃうので、それはちょっと憂鬱だったりします。(笑)
:スカイAとGAORAのキャンプ中継は毎日一応チェックしてますし、週末にある民放の紅白戦や練習試合の中継も欠かさず見てます。ということで、今日は日記とかじゃなく、中継を見ながら「ネガティブ派のファン」として(笑)思ったことを、つらつら書いていこうかと思います。
:キャンプでの一番の注目点は、移籍・外国人を含めた新戦力です。今年の阪神は何と言っても鳥谷選手一色。これが阪神内だけのことなら良いんですけど、何せドラフトの目玉だった選手ですから、どこの局でも「阪神キャンプ=トリタニ」になっちゃう訳です。この間の紅白戦の中継なんて、画面を分割して、小さい画面に「守備中のトリタニ」なんてのを写していて、頭がクラクラしました。(笑) 僕自身は、別に鳥谷選手だけじゃなく、新戦力全般や、日ごろ日の目を見ない二軍選手を見たい訳です。でも、スカイAやGAORA、「トラトラタイガース」といった番組までが「今日の鳥谷」…。鳥谷選手は何も悪いことしてないんですけど、良い加減ウンザリです。その点で言えば、やっぱり地元神戸のサンTV「熱血タイガース党」が一番バランス良いような気がする…。え、鳥谷選手ですか?良い選手だと思います。去年の久保田選手とはまた違った、正統派の大物感がありますね。(笑)
:新外国人に話を移しましょう。以前日記で不安だと書いていたキンケード選手が大爆発してます。開幕前に大爆発というと、ク○ーズ選手の例もあり、どちらかというと不安要素の一つなんですが、彼の場合、野球に取り組む姿勢がその不安を取り除いてくれます。紅白戦・練習試合は現在のところ全試合出場。メジャー仕込みの豪快なフィールディング。ホームランだと分かってるのに、前走者を追い抜かんばかりにダイアモンドを全力疾走…。ラインバックかホワイトか、観衆を沸かせるプレーをしてくれるのは間違い無さそうです。余裕が無いのか、あるいは性格か、笑顔をめったに見せないこの選手。それだけに、逆に期待が持てるような気がしてきました。
:もう一人の新外国人、モレル投手。昨年の台湾のセーブ王ですが、ブルペンでの最初の投球を見た瞬間から不安で一杯になりました。踏み込む方の膝がほとんど曲がらない、立ち投げのような投球フォームなんです。しかも、本人の方針なのかブルペンにはほとんど入らないまま、いきなり打撃投手、そして紅白戦に登板。で、紅白戦では大乱調。球質・メンタル面では期待できそうなんですが、球団と反りが合わずに解雇されたムーア投手の事を思い出してしまいました。ムーア投手を解雇して、またムーア投手みたいな投手を入れたということにならなければ良いんですが。
:移籍投手の話もしときます。まず、前川投手。近鉄からトレードで移籍してきた訳ですが、この人を見ると、まだ阪神の選手には見えませんね。(笑) なんか、イメージが中村紀選手とダブってしまいます。キャンプは順調で、紅白戦・練習試合とも結果を残してますから、阪神入団で化けるという珍しいパターンを実現して欲しいものですね。
:もう一人、期待できそうなのがオリックスから来た牧野投手。150キロのストレートが武器ですが、紅白戦で見せた気持ちのこもった投球には惚れました。普段は人が良さそうなのに、マウンドで人が変わるタイプかも。そう言えば、僕が改めて阪神ファンになった切っ掛けは、牧野投手とトレードでオリックスへ行った谷中投手ですが、彼もそんなキャラクターでした。コントロール難で自滅しないように、祈ってます。オリックスから来たと言えば、葛城選手もそうですね。同い年で大学も同じなので、リキ入れて応援しますよ。でも、ライバルの平下選手も同い年…。どっちも頑張れ!(笑)
:ずいぶん長くなりましたが、正直、まだまだ書きたいんです。でもまぁ、今日はこんなところで。二軍や若手の選手については、また機会があったら書くことにしましょう。こんなマニアックな話、聞いてくれるいともあまりいないので、ここで吐きたいんですよ。(笑)
2004年02月01日 || 今年も始まりました。 ||
:球春、到来。プロ野球各球団がキャンプインしました。もちろん、我が阪神タイガースも沖縄宜野座村で第一次キャンプを張っています。
:去年からCS放送を見られるようになったので、これからしばらくはキャンプを中継しているskyAに釘付けです。もっとも、去年は真昼間から自宅で生放送にかじりついていましたが、今年はお蔭様でそんなに暇ではないので(笑)、夜のダイジェストをビデオに撮ることにしています。それでも毎日二時間ある訳なんですけど。(笑)
:今日のキャンプは、選手が球場に入った途端に土砂降りの雨という何だかイヤーな幕開けとなりました。それでも、主なピッチャーがブルペン入りし、新加入の鳥谷・キンケード両選手のバッティング練習も見られたし、初日にしてはなかなか盛りだくさんの内容だったと思います。鳥谷選手のバッティングはややオープンスタンスで、フォロースルーがとても綺麗に見えましたが、一方のキンケード選手は妙に窮屈で変な所に力の入ったバッティングに見えました。う~ん、不安と言えば不安ですかね。
:そんなことを考えつつ、ひたすらジョギングしてたり柔軟体操しているのを、テレビの前でじっと見てたりするのも、「あぁ、ファンやってるなぁ」と実感する反面、「変なもの一生懸命見てるなぁ」という気がしないでもないな、と去年も思ったことを思い出していました。(笑)
2003年11月28日 || ありがとう、オレ流?ムーア投手 ||
:まずはご連絡。阪神の話題に関しては、このページとは別にまとめることにしました。とりあえずここには掲示されますが、過去のものに関しては、右下の「CATEGORIES」の「Tigers Topix」から見にいくことが出来ます。もちろん阪神カラーにしてますんで、ご覧下さい。(笑)
:さて、今日、球団から正式にトレイ・ムーア投手の退団が発表されました。左から時にはスリークォーター、時にはサイドスローで投げてくる変則フォーム。打者を幻惑させる必殺のSSS(スーパー・シークレット・スライダー)。打者顔負けのバッティングで決勝点を叩きだした事もあり、さらには投手ながら3塁へのヘッドスライディング。おまけにスキンヘッド&ヒゲの愛嬌ある風貌…。数え上げたらキリが無いですが、ファンに愛される要素の多い、印象に残るプレイヤーでした。
:その一方で、星野OSD自身のHP「星野仙一のトラ、トラ、トラ」の今日付けの記事によれば、ペナントレースの前半しか勝てない持続力の無さと、持続力を求めるコーチの進言を無視する適応力の無さ、そして繰り返される首脳陣批判…と、チームの和を乱す面もあったそうです。OSDの発言からは岡田監督とコミュニケーションを取りながらの判断だったことが伺えますし、代わりを務められる左腕の目処が立っているのだろうと期待できるのではないでしょうか。
:それにしても、夏ごろに葛西2軍コーチとの確執が伝えられた辺りから、来季は厳しいのではないかと思っていました。「阪神ファンはイチバンヤー!」の名台詞はオマリーコーチから譲り受けたものでしたが、それを聞くたび、オマリーコーチの現役時代に重ね合わせて不安を募らせるばかりでした。つい最近、勝ち試合の実況CDが付いてるグリコのお菓子を初めて買ったんですけど、当たったのはムーア投手の勝ち試合でした。そこでも何か胸騒ぎがしていたり…。僕も熱いムーア投手が大好きでしたからね。
:良く言えば、我が道を行くタイプの"オレ流"ピッチャーで、ファンを沸かせる選手だったのは間違いありません。甲子園での対ダイエー戦は忘れられませんし、来季はぜひともパリーグでその変則左腕を活かしてほしいと思っています。