2005年10月26日 || 忘れ物を残して ||
:まず、千葉ロッテマリーンズ、日本一おめでとうございます。
:我が阪神タイガースは、またしても日本シリーズに忘れ物を残してくることとなりました。ただ個人的に、今回は2年前のような悔しさがない。何故かとても空しく、切ないというのが正直なところです。
:シリーズが始まる前から、監督・選手の皆が懸念していた「シリーズまでの待機期間の長さ」。まさにそれが、現実の悪夢として眼前に立ちはだかりました。当初は互角と分析された両チームの戦力が、シリーズにおいてここまで大きな隔たりを見せたのも、その2週間あまりの期間が生んだマジックだったと思います。パリーグのペナントを1位で通過したソフトバンク・王監督ですら、プレーオフ第一戦を待つ時間の長さを敗因としてあげておられました。阪神は、なおのことです。
:確かに、ロッテの選手の中には故障していた選手もいましたし、連戦の疲労もあったでしょう。しかし、野球もまたメンタルなスポーツ。故障や疲弊を乗り切る勢いを持ったチームと、一度緊張の糸が途切れたチームでは、始まる前から勝負はついていたのかもしれません。
:昨年と全く同様に、パリーグのペナントを2位で通過したチームが日本一になった。この現実をどう捉えるか。プレーオフ第一戦をホームで戦い、第二戦にその勢いを持ち込み、日本シリーズでは待ちくたびれた相手と戦う・・・それがパリーグのペナント2位通過のチームです。そもそも、MLBと異なり、単なる敗者復活戦でしかないこの「パリーグのプレーオフ」という制度を、何とか根本的に見直していただきたいと、強く願います。
:阪神タイガースの皆さん、今はただ、疲れを癒してください。我々ファンは、あなた方の持つ本当の力を知っています。だからこそ、自信をなくさないで欲しい。来年は、昨年成し遂げられなかった「連覇」を成し遂げる"チャンス"なんですから。