IHANOYA DIARY

2009年02月06日 スズキ製のドイツ車。

スプラッシュのカタログ。


:さて、また間が空きましたが、試乗記の第3弾でございます。


:今回乗ってきたのはスズキの「スプラッシュ」。うっかり写真を撮るのを忘れてしまいましたが、上のカタログの車です。同社のコンパクトカー「スイフト」の全長と全幅をちょっと縮め、一方で全高だけはちょっと高くしてみた、そんなサイズの車。


:実はコレ、スズキのエンブレムは付いてますが、れっきとした輸入車なんですね。


:ドイツのオペル社と共同で開発され、スズキのハンガリー工場で生産、現在ヨーロッパで売られているという欧州車。ちなみに、オペルでは「アギーラ」という名前で、ちょっとお化粧直しして出ています。


:本来、日本で売るつもりはなかったそうですが、スズキはガソリン代の高騰という事態を「コンパクトカーのチャンス到来」と捉え、急遽輸入販売が決まったそうで。そのため、円高の時代に輸入車がラインナップに加わるという珍事が起こってしまいました。


:さて、前置きが長くなりましたが、試乗の話に移りましょう。


:結論から言いますと、これ、中身もまんま欧州車…いや、ドイツ車でした。


:ちょっと左寄りに付いたペダル、左ハンドル用のままのシフトゲート、後部座席の3席分のヘッドレストとシートベルト…まぁこういった辺りからも欧州の香りが漂ってきます。しかし、なんと言っても顕著に現れているのは、シートと乗り味の「硬さ」でしょうね。


:まず、シートが硬い。シートと言うより、イスに座ったという印象です。
:次に乗り味。これもハード。しかし個人的には、不快感のある硬さではなかったです。スポーツカーみたいな尖がった硬さではなくて、路面の凹凸を巧みに吸収する、大人っぽい硬さでした。
:このシートと乗り味の硬さは、昔BMWの3シリーズやVWのポロに運転したときに感じたものと似ています。ドイツ車は長距離の高速移動に適した硬さに調整されているということなので、ここら辺、オペルからのオーダーなんでしょうねぇ。


:アクセルを踏むと、出足はスムーズ。しかし…、うーん…、加速しないなぁ(笑)。ミッションはCVTなんですけど、踏み込みと加速との間に結構タイムラグがある…。これはちょっと、高速の合流とかで不安になるかもしれないです。


:シートとサスペンションがもたらす硬さは、車格以上の剛性を感じさせてくれている気がします。カーブや段差を過ぎるときに、値段不相応の頼もしさを感じましたね。


:街中を低速中心で走ったこともあり、今日のわずかな試乗だけでは物足りない感じでした。ただ、この車が相当に個性的な存在だということは十分に伝わってきましたね。
:ただ僕は、何か足りないものがあっても、それを補う個性を持った車の方が好きです。そういう車の方に愛着が湧くし、飽きにくいと思ってますよ。


:今回のスプラッシュで、買い替え候補の本命となる車の試乗を一通り終えました。軽のi(アイ)か、普通車のスプラッシュか(IQのことは忘れてください)。購入の目処は春頃。あと一ヶ月程度ありますが、それまでかなり悩むことになると思います。


:ちなみに…、今年一発目の日記で使った画像は、スプラッシュの運転席でした。近所のショッピングモールに展示されていたのを撮ったものです。


スプラッシュの運転席。


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