2006年10月30日 デジャヴ。
:画像の使い回し、申し訳ない。 いや、タイトルはこれのことではないのですよ。
:前回までのあらすじ。
:友人のクルマ選びに同行した僕は、なんだかんだでちゃっかりと新型ロードスターの運転席に初めて座ってみたのでした。
:ということで、その続き。
:アクセラの試乗を終え、値引きに関する攻防も一段落したところで、我々とセールスマン氏は外に出ました。陽はすっかり落ち、クルマ選びの続きはひとまず来週に持ち越し。友人とセールスマン氏にしてみれば、今日はこれにてお開きといった感じな訳ですが、僕にとっては第二幕開演な訳で。
:今まで遠くから眺めるだけだった新型ロードスター。お付き合いのあるディーラーに行った際も、売約済みの車しかなかったために触れられなかった新型ロードスター。それが目の前に、屋根を開けて待っている。
:どこからともなく差してくる冷たい視線を背中に感じつつ、僕は足早に運転席に駆け寄り、そのシートに身を預けました。
:最初に思ったこと。
:「ああ、ロードスターだよ、これ。」
:ついにボケたか、とお思いかもしれませんが、残念ながらそうではないですよ。
:新型に乗った感触は、ユーノスのそれと同じだったんです。座席の感触、座席からの見晴らし、ドアとセンターコンソールとの間隔…、そういったものが、ユーノスに乗ってるような錯覚を呼び起こしたんです。
:もちろん、それぞれを見れば、ユーノスとは違う作りになっているのでしょう。ハンドルの形状は全く違うし、サイドブレーキの後方にはカップホルダーなんて近代的な装備がある(※ユーノスにはそんなユースフルなものは着いていません)。でもやっぱり、同じメーカーが作った三代目、同じ血が流れているのでしょう。いや、きっと流す努力をしたのだと思います。エクステリアのデザインを見ても、原点回帰の思いは明らかですからね。
:新型がユーノスに似ていると実感してから、何故か逆に、ユーノスへの愛情が再燃してきました。
:もちろん新型には惹かれます。お金に余裕があったら、ローンを組んででも(お金のあり具合がリアルですが)欲しい。ただ、それも「ユーノスと2台所有」という前提ありきです。僕はよく「今一番欲しい車」と言って「ルノー・ルーテシア」やら「スバル・R1」の話をしますが、それもこれも「ユーノスの他にもう一台」というハナシです。
:今年の目標の一つはユーノスの幌を付け替えることでした。残念ながら現状、フトコロにそんな余裕は無く、目標は達成できそうにありません。とは言え、僕はユーノスを動かなくなるまで乗るつもりですから、この目標は来年に持ち越してもいいでしょう。
:ただ、もしユーノスが動かなくなっても、その血を継いだ車がすでに存在している・・・ということが分かっただけで、本当は少し安心していたりするんですけどね。