IHANOYA DIARY

2006年06月14日 金言に出会う。


『自己評価のもうちょっと上の、見せかけくらいだったらやっていいんじゃねえか、みたいに思ってやったことは、ことごとく失敗したんですよ。』 この本の中の一文です。


:ある本でこの一文が引用されてまして、どうしても読みたくなったんです。この本は、糸井重里さんが思想家・吉本隆明さんに質問をして、それに対する答えをまとめた形になっています。
:デザイン会社に勤めていた頃は、多少スキル的に難しそうな案件も「なんとかなる」精神で引き受けていたものです。元々社長がそういう性格だったし、実際何とかなって会社の経験値もどんどん上っていってましたから、会社としてはあれで正解だったのだと思います。
:ところが、フリーランスとなるとそうはいきませんよね。会社時代に何とかなってたのは、他に人材がいたから。自分がほっぽり出したことも、誰かが体裁を整えてくれたからに他なりません。
:確かに、誰かに協力してもらえれば、フリーランスでもスキル外の仕事を引き受けることはできると思います。それでも、単純に作業量が多くて手が回らない以外は、あまり人に頼らないほうがいいなとは思ってますね。やっぱり、自分の責任は自分で取りますけど、それ以上のことはまだ無理です。自分ができることは、自信を持ってできると言いたい。それがフリーランスとしてのアイデンティティであるようにも思います。吉本隆明さんは続けて言います。『仕事を続けていくうえで、「自己評価よりも高いもの」に思われるのは、ごめんであると。』


:普段一人きりで仕事をしていることもあって、有益な話をしてくれる大人に会える機会が少なくなってきたように思います。その意味でこの本に出会えてよかったと思いますね。内容をかいつまんで、自分のためにちょっとメモしておきましょうか…。
『自分だけがストイックな方向に突き進んでいくぶんにはかまわないんですけど、突き詰めていけばいくほど、他人がそうじゃないことが気にくわねえってのが拡大していきましてね。そのうち、こりゃかなわねえってことになるわけですよ。』("「正義」ってなんだ?" より)
『(何かを目指すなら)やって10年たてば、必ず一丁前になります。(中略)素質とか才能とか天才とかっていうことが問題になってくるのは、一丁前になって以降なんですね。』("「素質」ってなんだ?" より)
『仕事なんてのも、大まじめにやっていたら、誰でもかならず、だんだん、「どうやったって、もうだめだ・・・」というふうになってしまいますからね。そういうことだと、そうそう続かないものです。』("病院からもどってきて" より)


:正直、まだ今の僕にはよく分からないこともあります。それでも、いつか「ああ、そういうことだったのか」と分かるようになるんじゃないかと思うんですよ。まさに僕にとっては「金言集」みたいなもので、この先何度も読み返すんじゃないかと思える一冊です。

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