IHANOYA DIARY

2006年01月26日 10年回帰。


:チェック漏れしていた音速ラインの1stアルバム『風景描写』を聴く。
:若さを前面に押し出したギターロックと言うか、とにかくその無垢な爽快感が素晴らしい。クセが無い。だけど、情緒はある。
:9曲目の「逢いたい」は良いなぁ。僕がストリング好きというのもあるけれども。もどかしさがストレートに伝わってきて、僕もまた逢いたい誰かを思い出してグッとくるのです。

:さて、最近ちょっと気付き始めたのですが、僕自身の感覚が10年ほど前と似た感じに戻ってきているように思うのです。
:何の感覚やねん、という事ですが、一くくりに言ってしまえば「外へコミットメントしていく感覚」ということになります。自分以外の世界、それは社会であったり周囲の人たちであったりする訳ですが、そういったものへの働きかけ方に、懐かしいものを感じる。
:10年ほど前というのは、僕は二十歳になったばかりで、当時からの友人と「あの頃はお互い、恥ずかしいくらいに若かった」と苦笑いしてしまうような時代でした。そんな「若気の至り」の頃に文字通り"若返った"という訳ではないのですが、あの頃は素直にできていた事が、いつの間にかできなくなっていたことに、僕は薄々気付いていました。
:ちょうど一年前に始めた「外へ出よう超個人的キャンペーン」を経て、10年前の感覚が少しずつ戻り始めています。自分の内部を見つめて、ある程度の答えを出す。そのことのために、日頃から頭の回転が遅い僕は10年を要しました。そしてまた少しずつ少しずつ、今の年齢で何ができるかを探るのに、僕は何年も費やすのだと思います。とりあえず今のところはそれが許されそうな環境にいることに、心から感謝しています。

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