IHANOYA DIARY

2005年02月13日 休日の過ごし方。

:世は三連休でしたが、僕はと言いますと、とりあえず日中は仕事をしていました。
:ありがたいことに自宅でも仕事ができる環境にあるので、職場の同僚とコンタクトを取りつつ、チマチマと家で作業を続けました。それでも昨日は少しだけ職場に顔を出して、進捗状況を報告したりしています。おかげさまで物凄い勢いで仕事が増えていますが、今のところまだ僕個人に関しては、与えられた仕事を計画的にこなせている範疇です。
:それでもやはり、気持ち的にはキャパシティーを超えていると感じるときがあります。今日の夕方はまさにそんな感じでした。部屋にいるのがとても息苦しく感じられて、特に用はないし仕事も途中だけど、どうしても部屋から抜け出したい、と思ったんです。
:とりあえず、近所の書店にまで歩いていくことにしました。忙しいと不思議なもので暇のかかることがしたくなったりするのですが、今僕は無性に村上春樹の本が読みたかったんですね。ただ、長編・短編の類は既に読んでいるし、今再読しても読み終われる自信が無い。そんなことを思い巡らせながら、書店の棚で見つけたのは「使い道のない風景」というエッセイでした。
:カラー写真と村上春樹の文章が交互に掲載されているような体裁で、文庫とはいえ500円以上したんですが、今日のこの気持ちを整理するためと、それだけ買い求めて書店を後にしました。
:その後、それを読む場所を求めて20分ほど歩き、喫茶店に入りました。空は雨が降ったかと思えば急に日が差すおかしな天気で、そのせいか妙に空気が澄んでいるように思えました。
:喫茶店ではアメリカンだけを頼んで席に着き、タバコを吸いながら、ただ本だけを読みました。写真と文章のどちらもが主役といった感じの本だったので、文章は1ページにつき数行。タバコを4本吸う間に本は読み終えました。
:店を出ると、今にも日が落ちようとしていました。雨もまだポツリポツリと降っています。その中を、変に昔のことを思い出したりしながら、家路に着きました。気持ちは家を出る前よりずいぶんスッキリしていました。
:休日の時間は瞬く間に過ぎて行くものですが、久々にゆっくり流れた時間のような気がしました。

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