IHANOYA DIARY

2004年10月22日 ご無沙汰してます。

:祖父が亡くなって、はや二十日。あれから我が家には写真が三枚増えました。一枚は20年ほど前、祖父が1人で写っている写真。もう一枚は10年ほど前、祖母と母が二人で写っている写真。そして最後の一枚は、今年5月、叔父一家とともに祖父を彦根へ連れて行ったときの僕が撮った集合写真です。写真というものの価値が、生まれて初めて分かった気がしています。
:あれからの二十日間は、嵐のような日々でした。祖父の葬儀明けは仕事尽くめ…。案件を2つ抱え、さらに同僚のヘルプもするので、FLASH担当メンバー(一応"モーションデザイングループ"と言うらしい…現在3名)は1人あたま2.5件くらいの案件を同時に進めていました。しかも、納期がいずれも10月半ば~末に掛けてと重なっており、「休むくらいなら仕事しているほうが気が楽」という状況で、ほぼ毎週、休日を返上。その間に僕は唇が荒れ、口角(口のわき)が両方とも切れ、不眠症に陥りました。ある同僚は肩に塗ったシップ薬が体に合わず炎症を起こし、またもう1人の同僚は歯医者に行けず虫歯が悪化…。まさにFLASH部(このほうが言いやすい…)は泥沼を泳ぐがごとくのたうちまわっていたのです。
:最近は、ほんの少し落ち着いてきました。ただ、これが次の山に向かう前の小さな休息所に過ぎないらしいことは、もう分かっているんですけど。
:僕個人で言えば、この期間をなんとか倒れる寸前で乗り切れたのは、同僚の協力もさることながら、祖父のことをずっと考えていたからだと思います。職場復帰初日は仕事中に祖父のことを思い出し、一旦席をはずすこともありました。でも、とにかく仕事はきっちりやる祖父でしたから、こんな事では叱られるんですよ。だから今は、祖父のことを思い出すことでより仕事に身を入れられるようになってきました。あんな素晴らしい男にはなれないけれど、せめて見習って生きていくというのが、あの祖父の孫に生まれた責任です。
:明日・明後日は一応休日な訳ですが、明後日にクライアントから昨日出したFLASHの修正リストが上がってくるそうです。なので、明日だけ、何も仕事のことを考えず、久々に休もうと思っています。

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