IHANOYA DIARY

2004年07月02日 寂しいお別れ。

:ここのところ、僕が愛読していた雑誌が立て続けに2誌、休刊になったんですよ。
:一つはWEB系雑誌のWeb Site Design。恩師も記事を書いていた雑誌です。WEB系雑誌というと、最先端のデザインや(現場では使えないような)トリッキーなサンプルで彩られた、派手なつくりの本が多いんですよ。でもこのWeb Site Designは地味。すごく地味。昼間に読んでいると眠くなるくらい、文字で埋め尽くされた実直な雑誌でした。でもそこには、しっかりとした芯が感じられて、見た目よりもWEBの作り手として貫くべきポリシーのようなものを教えてくれるような記事が並んでいました。一年に数冊しか出ないわけですが、それで充分なくらい読み応えがありましたね。
:それが次第に、出版時期がズレていき、しまいには「記事が揃ったら出す」というような形になって、そして休刊となりました。その告知も、一番最後に載っているコラムの中に書かれてあるだけ、という地味なものでした。個性と実力のある雑誌が一つ消えたことはとても残念です。
:そしてもう一つ、出るのが楽しみでならなかったクルマ雑誌、cadaも休刊となりました。欧州のクルマをメインに扱い、女性も視野に入れたすっきりとした紙面は読んでいて心地いいものでした。クルマ雑誌というと、チューンやスピード(パワー)に地熱を上げるような紙面が多くて個人的には食傷気味だったんです。そうかと思ったら、急に年齢層が上がってしまって高級志向になったり。なんだか両極端だったんですね。その中で、cadaはとてもバランスの良い雑誌でした。読んでいると、輸入車というのが実は身近で、それでいて個性的な存在であることがすんなり飲み込めていけましたね。ちょうど僕が輸入車に目覚める時にタイミングが合っていたので、そういう意味でも貴重な雑誌でした。
:前々号でしたか、僕はこの雑誌の読者プレゼントに応募したんですよ。選んだのはイギリスのブランド「MG」のネックストラップとPARKERのボールペンのセット。応募葉書の意見欄には、独自ドメインなのに「出版の事後報告」の役割しかないHPの活用を要望しました。それが、そのHPが初めて機能したのが「休刊のお知らせ」だったとは皮肉です。前号には、次号の予告まで載っていますから、急な話だったんでしょう。しかも、今日そのプレゼントが当選して贈られてきたんですよ…。これまた二重に皮肉な話でした。
:僕はあんまり暇つぶしで雑誌を買うということはなくて、自分のお気に入りの雑誌を見つけたら、以降発売日を心待ちにして買う、という感じです。ですんで、二つもなくなっちゃうと、日々の楽しみが物凄く減ったように思えてしまうんですよね。まぁ難しいとは思いますが、「休刊」であれば、文字通りちょっと休んだらまた出してくださいよ、という気持ちですねぇ。

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