IHANOYA DIARY

2004年01月12日 小春日和に蕎麦。

:体にあたる陽が暖かく、雲ひとつない青空に、申し訳なさそうに斜め下へと降りていくヒコーキ雲。京都は小春日和でした。
:昼前に知り合いの写真家さんから電話があって、急遽クルマで蕎麦を食べに行くことに。写真家さんいわく、「関西で一番うまい」という蕎麦は、滋賀の多賀というところにありました。昼食までの所要時間、1時間半。
:高速道路を全力で駆ける、僕らを乗せたローバーミニ。道の凹凸をダイレクトに拾って、僕らの頭は時折激しく揺れます。タバコの灰を灰皿に落とそうとしたら、指先を動かさなくても、腕が揺られて、灰が飛散します。それでも何だかワクワクしてくるのは、懸命に先へ先へと急いでいるクルマ自身に、助手席の僕の背中が押されているからなのかもしれません。腹を空かせた僕らは、高速を使って美味い蕎麦を食べに行くのです。
:3時だというのに、店は混んでいました。4種ある蕎麦の内、僕らの手前で一つが売り切れ、僕らのオーダーが通ったところで1種を残すのみとなりました。季節は冬ですが、蕎麦の味をじっくり味わうために僕はざるを注文。しっかりとしたコシが印象的で、特に柚子そばは独特のさっぱり感がくせになりそうです。
:店を出てから、近くの神社で初詣をしてきました。「早く社員になれるように、祈ったら?」と写真家さんに言われたので、「早く社員になれますように、そしてクルマが買えますように」と祈った後、賽銭がたった10円だったのを思い出し、「そのぶん精進しますので」と付け加えておきました。
:帰りは、京都を出るクルマの行列を横目に、また懸命に走るローバーに揺られてきました。京都市内に入ると、成人式を終えた子たちがたくさん目に映りましたが、その年齢がうらやましいと思うことはなかったです。彼らの年齢から今まで、それなりに積み上げてきたものを、そう簡単に失いたくはないですから。

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