IHANOYA DIARY

2004年01月08日 FLASHと先生と。

:日付上では、今日でちょうどアルバイト開始一ヶ月目です。アシスタント業が終わった後の半ば引きこもりの生活から、ようやく毎日会社へ行くリズムにも慣れてきました。アルバイトの身分で言うのもおこがましいですが、仕事をするペースや会社と言う環境にもだんだん慣れてきた気がしています。
:さてさて、ことのついでにWEBの話をしましょう。作品集のページで「恩師」と呼ばせていただいている先生は、FLASH界では名の通った方です。本も数冊出されてますし、雑誌に文章を書かれることもありますし、アプリのメーカーに対してもある程度発言権がある。そんな方です。アシスタントになることが決まった頃、学校のスタッフさんに言われたのは「あの先生の下でアシスタント業が出来るというのは、チャンスなんだよ」ということでした。それは、テキストレベル以上のことを学べるというチャンスでもありますし、その広いコネクションの恩恵を預かれるかもしれない、ということもあるでしょう。長い物には巻かれろと人は言います。
:ただ、僕は先生がFLASHの大御所だということも、FLASHが今後のWEB界を牛耳るかもしれないということも頭にある上で、あえて先生と距離を保とうとしました。闇雲にFLASHを追いかけるのではなく、自分のWEB的アイデンティティを確かめておきたかったという気持ちが第一の理由でした。ただ、そうですね、当時脚光を浴び始めていたFLASHに対して、天邪鬼な姿勢を取ってみたかったという、ひねくれた性格のせいもあったとは思います。(笑)
:結果、僕は「テーブル」を駆使するHTML的レイアウトをお腹一杯になるまで追いかけることができました。これに関しては、自分としてもある程度納得するところまでは行けたという気がしています。
:先生とは、WEB的な距離は空けていたつもりでしたが、人間的には大変興味を持って、積極的に距離を縮めながらお仕事をさせていいただきました。二人での仕事が大半でしたから、WEBマスターではなく「講師」としての先生を一番知っているのは自分だという自負がありましたし、先生といる時間は大変楽しく、そこから得られるものも多かったと思っています。「ボクに媚を売って近づいてくる人はたくさんいる。そういう人はボクにはすぐわかっちゃう。でも君は違った」と言っていただいたのが、今でも印象深く残っています。
:さて。そうしてFLASHというものと微妙な距離を意識的に取ってきたつもりの僕ですが、とうとうFLASHのさらなるスキルアップを必要とする時期がきました。FLASHというものが眼前に立ちふさがるのもこれで二度目です。一度目は、アシスタントになって先生とお仕事をすることが決まった時でしょう。ただ、前回と違うのは、自分のWEB的アイデンティティは既に確立出来ていて、そして自分自身にとって今FLASHが本当に必要だということです。
:アシスタント業を終えて以降、先生とはメールをやりとりさせていただいた程度で、直にお会いする機会はありません。しかし、最近はFLASHを使いながら、アシスタントの立場で見た先生の授業をよく思い出しています。そんなとき、「FLASH担当」という今の自分の立場が何だかくすぐったく感じられたりもするのです。

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