2008年04月30日 注文の多くない喫茶店。
:またカフェのことでも。
:少し前の話になりますが、「cafe 山猫軒」というカフェに行ってきました。僕の母校の北を東西に走る、「きぬかけの路」にあるカフェです。
:馬代通りからきぬかけの路を西へ入ると、しばらく車とすれ違うだけの道が続きます。5分ほど歩いたところで最初に見えてくる建物が、この「cafe 山猫軒」です。
:店内は、モダンで落ち着いた雰囲気。そこそこオシャレながらもどこか垢抜けないところがあって、そこら辺の力の抜け具合に、こちらも気を許してしまいます。広くてテラスもあり、場所柄か忙しない雰囲気は皆無。時間帯にもよるのでしょうが、まったり流れる時間を思い思いに過ごせる、貴重な場所だと思えました。
:訪れたのは、母校が賑やかな春を目前に控えた頃。毎年この時期を楽しみにしていた10年前に、少し思いを馳せていました。
:「山猫軒」と言う名は、おそらく宮沢賢治の「注文の多い料理店」から拝借したものだと思います。文学部に籍を置きながら、僕は在学中にこの店に来ることがありませんでした。もしあの頃ここに来ていたら…、浮き足立っていた当時の僕も、大学生活を少しだけ長く過ごせた気がしたんじゃないかなと、なんだかそんな風にも思えたんですよ。