IHANOYA DIARY

2005年12月22日 誰かの足あとを追いながら。

誰かの足あと。
:こんな日に限って、どうしても午前中に役所に行かないといけなかったのです。そんな僕の願いも空しく、京都には例年にない大雪が舞い降りました。
:家を出たときは、家の周りには足あとや車輪のあとさえまばらな新雪のじゅうたんが敷き詰めてありました。少しだけ子供に戻った気分になって、真っ白な海に足を踏み入れます。ゴリゴリッという音を立てて、雪のじゅうたんは僕の足の型に凹みました。「この音って、いざ積もらないと思い出せないよなぁ」と思ったりしたのですが、京都には例年そんなに雪が降らないからでしょうね。
:役所に行くのは面倒なことだし、そのうえこの大雪。乗るはずだったバスが1時間待っても来なかったりして、仕事をする時間も大幅に裂かれました。でもあまりに珍しいことだったからか、不思議と落胆したりイライラすることもありませんでした。いや、一人で仕事をするようになってから、以前ほどイライラすることもなくなりました。今日はそれを改めて確認したというか。あぁ、またこれは今度書きますね。
:役所の行き帰りで、滑って転んだ人を3人見ました。交差点で立ち往生したトラックもありました。でも、街は全体として不思議に静まり返ってました。音は全てフィルターの向こうに聞こえていたように思います。そして皆、次に自分が取る行動を慎重に吟味しているような感じでした。
:帰り道、家の近所の小学校では、校庭で大規模な雪合戦が催されてました。僕の小さい頃にもこれくらい積もってくれてたらなぁと、ちょっと羨ましく思いましたよ。でも、大人になってから経験する珍しい大雪も、何か妙に感慨深くて良いものでしたけどね。

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