IHANOYA DIARY

2005年09月03日 戦士、束の間の休息。

:スポーツジムは、戦場です。
:そこでは、男も女も、老いも若きも、「自分」という敵と戦っているのです。「まだいけるだろう? よし、もう一回やろう、もう限界だ、いやいやあと一回…」などと、心の中で呟きながら。
:戦場には、様々な戦士がいます。実はどこかの社長さんだったり、そうかと思えば駆け出しのヒヨっ子だったり(私)、どこからどう見ても普通のオバサンだったり、どうも綺麗な人だと思ったら「ミスきもの」だったり、中にはオムツを着けた老兵までがいるのです。それぞれに皆、自分と戦っている。
:戦士は寡黙です。一心に前を見据え、歯を食いしばり、体を硬直させて、ひたすら自分に課されたノルマをこなすことに一生懸命になっている。一転、戦士は時に優しく、話しかければ案外温和で、教えを請われれば手取り足取り教える。とは言え、批判も説教もしない。一人一人は孤独に戦っていても、同じ戦いをしている者は仲間なのです。
:しかし、戦わない奴は戦場には要らない。昨日も、見慣れぬ若い男の二人組が来ていましたが、軽すぎる負荷の筋トレマシンをほんの数回フニャフニャ~と動かし、飽きたらフラフラとうろついて、また別のマシンを汗もかかずにフニャフニャ~とやっている。合間合間に談笑。戦わぬ者は、戦場を去るべし。
:手だれの戦士に聞くと、一番良い筋トレ方法は「360度鏡張りの部屋で、全裸で筋トレ」なんだそうです。自分の筋肉が張っているのを確かめながら、さらに力を入れていくという・・・。戦士は突き詰めれば、何処へ行ってしまうのでしょう・・・。
:最近思うのですが、一人でノルマを決め、他人の余計な指図を嫌がり、自分と戦うこの姿勢、非常にフリーランスと通ずるところがあるのです。周りを見渡せば、フリーはもちろん多いし、会社にいてもアウトロー的な人が多いようで、「スポーツジムは、フリーランス向きかどうかのリトマス試験紙」のようにすら思えてきました。いつか道に迷ったら、一度戦場へお越しください。
:さて、私はしばしの休息を楽しんだ後、月曜から再び戦地に赴きます。

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