2004年03月20日 ◎ユーノスオーナーへの道 その4。
:ユーノス買いました。
:え?聞こえなかったですか?もう一回言いますよ。「ユーノスロードスターを買ってしまいました、わたくし。」
:前に書いたように、マツダさんから平成6年式Vスペシャルのご案内があり、今日見に行ってきたんですよ。相棒に、元トヨタセールスマンをやってた後輩を連れて。
:以前から「沢山のユーノスを見てから決めたい」という思いがあって、その後輩とマツダさん、そしてもう一つ外車系のディーラーさんの三方面にユーノス探しの依頼を出していた訳です。ところが、そこはスポーツカー。かなり走りこまれた物件が多くて、なかなか良い話が入ってきませんでした。
:マツダさんからご案内があった今回の物件、実は前からネットで見つけていました。舞鶴にあったはずのクルマです。ただ、年式が古いので、とりあえずスルーしてました。でも京都で探すなら、やっぱりこの物件がターゲットに入ってくる。ということで、とにかく縁があって近所で見られる機会が出来たのだから、とりあえず見てみようということになったんです。
:天気は小雨。昼からは止むと言われていたのに、なかなか諦めてくれない雨の中、僕らはマツダさんへ行きました。すぐに視界に入ってくるユーノス。緑のボディカラー、タンの内装、黒い幌…NA8C Vスペシャルタイプ1です。
:マツダの担当者の方にお会いして、実際にそのクルマに触れます。エンジンをかけてもらい、生気の戻った車を三人の男がまじまじと見つめました。
:真っ先に目に付いたのは、両方のドアの下半分にある再塗装の跡。吹き付ける塗料の量が多すぎて、ちょっと表面がデコボコしていました。ただ、ちょっと手際が悪いというだけで、色も問題ないし、素人リペアや傷よりよっぽど気になりません。そこを指摘したあと、ボディをくまなく見ていきます。特に目立った傷はなし。エンジンルームやドアも開け、ねじ山までじっくり見つめます。修復歴はなさそうでした。
:ユーノスの肝、幌もチェック。何よりスクリーンが新しいことに驚きました。ユーノスのリアの窓はガラスではなく、「ビニール」なんです。このビニール、はっきり言って消耗品でして、屋根の開け閉めですぐに傷がつき、洗車でも傷がつき、挙句の果てには割れてしまうというものです。なので、ここが新しいというのは大きなアドバンテージです。
:次は内装のチェック。タン(革)の内装ですが、実に状態が良い。シート座面の黒ずみも少ないし、破れている個所もほんの少し。スイッチ類もちゃんと機能しているようでしたね。前のオーナーが付けたものはワイドミラーだけだったのか、外装・内装ともにノーマルに限りなく近い状態でした。
:結論を言うと、予想外に状態が良かったんです、このクルマ。これより古いユーノス、そして新しいユーノスも見せてもらいました。でも明らかに、年式と比べてこのユーノスの状態は素晴らしい。
:僕がユーノスを眺め、触り、座り、ハンドルを握りなどしている間、一緒に行った後輩はマツダの担当者さんを相手にガンガン質問をぶつけます。物件の状態、修復歴の確認、前のオーナーの数や人物像…。僕はそれに聞き耳を立てながら、…でもたまに夢心地になって一人の世界に浸ったりして話を聞いてなかったり。(笑)
:試乗もしました。MTには四年乗ってないですが、このユーノスはATなので、何の心配もなく運転できます。まだ小雨が降っていたので、幌は閉めておきました。2シーターなので、車内は僕と担当者さんの二人きり。途中で「お連れの方は何をされてる方ですか?」と聞かれましたが、「ホームページの制作です」と答えておきました。うそじゃないもん。
:初めてのユーノスでのドライブはほんの少しの時間でしたが、分かったことがあります。ユーノスって、ホントに素直なクルマかもしれない。ATですけど、僕のタイミングを分かってくれるようなところがあったように思うんです。
:ということで、気分はすっかり購入へ。あとは値段の交渉です。もともとこういうのは苦手で、まさに後輩のオンステージという予想だったのですが、決算期ということもあってマツダさんのほうから先に好条件が出ました。それに僕が駄目を押して交渉成立。保険以外の諸費用を合わせても、スマートやコペンの半額くらいの値段で買えましたよ。
:納車は4月。今日の午前中に色白の大澄賢也さん(実はそんなに似てない。雰囲気だけ)と会って駐車場も契約してきました。今日は熟年カップルが笑顔の素敵なお姉さんに指導されて楽しく踊っておられました。ということで駐車場も問題なし。
:いよいよ本当にユーノスのオーナーになります。ただ、まだ「オーナーへの道」は、納車されるまで完結しません。