昨年から我が家は災難続き。
その日は自宅で仕事をしていました。しかし午前中の作業が捗らず、そろそろエンジンを掛けなければと思った矢先、外から聞き覚えのある音が。火災報知器の警報です。
上階で火災が発生したらしい。火元を確認すべく玄関へ向かうと、ほどなく室内にも警報が鳴り響きました。「避難してください」と言っています。遠くに、しかしはっきりと聞こえる消防車のサイレン。慌てて上着を着こみ、ショルダーバッグにわずかな貴重品を入れ、仕事中で連絡の取れない奥さんへ手短にメッセージを送信しました。
さて、亀たちをどうするか。
かねてから想定していた避難プランは、三匹を水を張ったケースに別々に入れて運び出すというものでした。しかし今は僕一人、持てる量には限度があります。そのうえ、この時期の冷たい水道水に亀を入れることもできず、この期に及んで考え直すことに。なかなか事は思うように運ばないものです。
わずかな時間で考えた結果、一匹ずつタオルで顔以外の部分をくるみ、一緒のケースに並べることにしました。ケースの大きさは「暴れてタオルがほどけず、顔を合わせないように並べられるくらい」で選択。そもそも車で10分のところに実家があるので、マンションから出さえすれば何とでもなります。この建物からみんなで無事に出ることが大事。
亀を抱えて部屋を出たところで、犬を抱えた隣のおばさんに遭遇しました。おばさんいわく、火事の規模は大きくないので、消防士から「部屋で待機」という指示があったとのこと。
少しの間、玄関前でおばさんと現状や避難経路について情報交換。すると直後、消防士の「姿勢を低く!」の声とともに火元の部屋から煙があふれ出しました。これは吸っちゃいけないやつだと思い、慌ててお互いの部屋へ避難。窓を閉め切り、外の様子に聞き耳を立てて待機です。
ケースの中ではおはぎ&あずきの「動かないチーム」がじっとしている一方で、よもぎだけはタオルをほどき、外に出ようと一生懸命。容器を変えて気を紛らわせつつ、なだめながら待つほかありません。
10分ほどしてサイレンも止まり、だんだんと周囲も静かになってきました。鎮火との情報も入ったので、亀たちもようやく水槽へご帰還。
ここでなんとか一安心できました。
よもぎはいつもと変わりませんが、おはぎとあずきは水槽の中を大暴れです。ただ、地震や台風のときのように怯えている感じはないので、おそらく窮屈なところに入れられたことへの抗議だと思います。幸い三匹とも引きずることなく、夕飯もペロリと平らげてくれました。
今回は火事の規模が小さかったおかげで、結果的に避難の練習ができました。たとえ一人でも亀たちを連れ出せるよう、すでに三つのケースを入れられるバッグを用意しています。
昨年の地震そして台風に続き、今度は火災。何かと緊張する出来事が続きますが、なんとか二人と三匹そろって乗り越えていきたいもんですね。
▼ この虫かごであずきを通院させてました。
- 記事公開日:2019年03月10日
- カテゴリー:ミシシッピニオイガメ
- 関連するタグ: あずき, おはぎ(どんちゃん), よもぎ
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こんばんは♪
マンションで火事なんてびっくりしますね。
大丈夫でしたか?
ウチでも避難用の爬虫類用のカゴ、用意しております。
大きさ選びにはかなり悩みました。
水が入ると重たくなるし、かと言って少なすぎると汚れやすいし。ウチは1匹ですから大変とは言えませんが共感する事が多いです(^^)
おかげさまで、我が家には直接的な被害はありませんでした。(^-^)
しかし、水を入れたケースを持って逃げるというのはかなりシンドイですね。
さらにウチは一緒にするとケンカになりそうです。おそらく非常事態を察して
三匹とも情緒不安定になるでしょうし……。”(-“”-)”
もっといい方法はないか、いい道具はないかと常にアンテナを張って、
備えをアップデートしていこうと思います。(‘◇’)ゞ