よく行ったなぁ……。
「新風館」は、烏丸三条の北にある複合商業施設。中央に円形のホールがあり、それを四角く囲むように店舗が配置されています。2001年に期間限定ということでオープンし、その後何度かの延長を経て、今月27日に閉館の運びとなりました。実に15年。ビジネス街だった烏丸通りの、人の流れを変えたという評価はよく聞きます。
今はどうなのか分かりませんが、開館当時の京都には若者が新しい文化を生み出す空気が満ちていました。古いものを大切にしながら、一方で若手のクリエイターを大事に育てていこうという風潮。新風館は、彼らが人の目に触れる場の一つとしても機能していたと思います。
僕はと言うと、開館の翌年くらいから頻繁に訪れていました。待ち合わせや集合場所として使ったり、カフェ「ask a giraffe…」で仕事の打ち合わせをしたり。一時期は基点とも言うべき存在でした。僕自身はあくまでも商業ベースのクリエイターでしたけど、新風館に漂う空気を頼もしく思っていたのかもしれません。
閉館後にはホテルが建つらしく、それもまた、いかにも観光客のことばかり気にしている今の京都らしい。ここのところのインバウンドとやらで、新しく建つと言えばホテルかマンションですから、新風館のような面白い施設をまた見てみたいものです。ともあれ、ご苦労様でした。
▼ コピーライティングの本を読めば、必ず出てくるこのコピー。
- 記事公開日:2016年03月20日
- カテゴリー:日々の暮らし
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