IHANOYA

ミシシッピニオイガメと、ときどき家族。

今だからこそ、ガンダムX。

MG ガンダムX

いや、これは好きだなぁ。

エアジョギングでのDVD鑑賞にてZ→ZZと進み、年末に「逆襲のシャア」を観終えたあと、次に選んだのは「機動新世紀ガンダムX」でした。「Gガンダム」・「ガンダムW」と合わせて語られることの多い、非宇宙世紀の世界のガンダムです。

この作品が放送された年、’96年は僕が大学に入った年でした。放送開始当初は観ていたものの、大学生活の楽しさに帰宅時間も遅くなっていき、気づけば視聴する習慣がなくなっていました。宇宙世紀モノもひと段落したところで、今回、最後まで観てみようと思ったわけです。あれからもう19年……。そりゃあ発熱後に体力が戻らなかったりするわけだ(笑)。

物語の舞台は大戦のあと。地球とコロニー間の激しい戦争の結果、人類の大半は死滅していました。そんな時代をたくましく生きる少年が、戦跡で集めた兵器や電子部品を売りさばくバルチャーという組織、そしてそこでかくまわれていた不思議な少女と出会います。再び戦争の足音が聞こえる中、少女のニュータイプ能力と、それと向き合う少年の生き方そのものが時代を大きく変えていくのです。

破天荒な「Gガンダム」と、エキセントリックな「ガンダムW」の後を受けて始まった本作には「地味」という評価が付きまといます。僕の当時の感想も、「美少年5人がガンダムに乗る」というフォーマットを「W」から引き継いだ、しかしちょっと泥臭いガンダム……というようなものでした。改めて観てみて、その「泥臭さ」という感覚は当たっていました。ただ、その泥臭さが実にいい。主人公はニュータイプではなく、多少モビルスーツに乗るのがうまいというだけの少年。その彼が、ニュータイプ能力を持つ少女を好きになった、その好きという感情を最大の原動力にして困難に打ち勝っていきます。それがまさに物語の根幹になっていて、しかもゆるぎないところが、この作品のすごいところだと思います。

そしてまた、この作品に出てくるキャラクターたちは、人間味にあふれている。「W」のキャラクターたちはエキセントリックでいかにもアニメ的でしたが、「X」のそれは身近にいてほしい、こんな風になりたい、そんな深みのある人たちばかり。しかも、大人がしっかりと大人の役割を演じている。そんな仲間たちが終盤に集結する様に胸が熱くなり、最終回のエピローグには温かい気持ちになれる。とても感情移入のしやすい作品でした。

宇宙世紀ものを一通り観てから「X」を観ると、それのオマージュが多いことに気付けます。キャラクターの配置やその姿もそうですが、初めは敵対し後半から仲間に加わる女性MS乗りの声を本多知恵子さん(プル/プルツー)がされていたり、主人公に生き方の示唆を与えることになるゲリラ戦法が得意な部隊隊長に広瀬正志さん(ランバ・ラル)といった配役もニヤリとできるポイント。総じて、宇宙世紀のガンダムを観てきた世代を頭の片隅に置いて作られた作品と言えそうです。そりゃ、地味にもなるよな……。

この作品については語り始めると止まらなくなりそうな感じがしています。久々に「ハマった」という感覚。でも、宇宙世紀をろくに知らない19年前に観ていても、この面白さはわからなかっただろうな。そう考えると、不思議なもんですね。

 

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