ガンダムいろいろ観ました。

RE/100のディジェ。

やっぱりグリプス戦役のMSが好き。

例のエアジョギング中のDVD鑑賞、ダイエットの効果はさっぱり出ないままに、ガンダムの経験値ばかりが順調に上がっている状況です。「08小隊」に続き、ここしばらくはOVAの作品を消化していきました。で、今は「ターンA」に突入しているところです。というところで、ひとまずここまでの感想を以下に。

【機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争】
ガンダムシリーズ初のOVA作品にして、初めて富野監督の手を離れたガンダムです。発売は1989年、バブル真っ盛りの時代でした。そのころ僕はSDに夢中で、リアルな方のガンダムは「大人が観るもの」という認識でしたね。
ストーリーは、中立コロニー「サイド6」の少年アルを主人公にして語られます。ひょんなことから若きジオン兵バーニィと出会い、交流を深めていく中で、戦争というものに触れていくことになる過程が丁寧に描かれています。アルはそれまで戦争とは無縁の場所に住んでいて、兵士や武器に無邪気な憧れを抱いていました。その無邪気っぷりときたら、一年戦争やバーニィの内実を知る視聴者側からすれば、少しイラッとくるくらいのあっけらかんとしたものです。それでまた、時代の影響もあって劇伴音楽がシンセサイザー丸出しのアイドル曲みたいな軽いノリですから、前半は結構ストレスが貯まりました。しかしそれでいて、最初から描写がところどころ残酷なんですね。それが後半になっていくにつれてどんどんエンジンが掛かっていって、視聴者を戦争のただ中に引きずり込んでいくようでした。ただ、アルは最後の方までずっと無邪気なんです。それが、最終話になってドカーンと現実に打ちのめされる。自分がそれまでやってきたことが、ただ悲劇を生んだだけだったことに気づかされる。同級生は戦争が終わっても無邪気なままだったけど、アルだけはのぼるつもりのなかった大人の階段をのぼってしまったのでした。この急転直下の展開は素晴らしい。ただ、劇伴音楽はなんとかしてほしかった……。

【機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY】
時代は流れて宇宙世紀0083、一年戦争終結からグリプス戦役までの間をつなぐエピソードが描かれたOVA作品です。ジオン残党の急進派が「デラーズ・フリート」と名乗って蜂起し、「星の屑作戦」というテロ活動を開始します。その第一段階で核ミサイルを搭載した「試作ガンダム2号機」が強奪されることになるのですが、その場に居合わせた連邦軍のコウ・ウラキ少尉が突発的にもう一機の「試作ガンダム1号機」に乗り込んで応戦。以降、「2号機」奪還を命じられた戦艦アルビオンのクルーがデラーズ・フリートを追う一方で、「星の屑作戦」をめぐるジオンと連邦の駆け引きもまた進んでいくのです。
この物語がそのまま、連邦の急進派グループ「ティターンズ」の発足につながっていくのですから、物語自体は政治劇を多分に含んでいる……と期待していました。しかし目の前で展開されたのは、平和ボケした連邦兵士のメロドラマ。政治とは無縁の主役、ウラキ少尉やヒロインのニナのいちゃいちゃを見た直後に、顔に影が入ったジオン側の時代劇みたいな会話を見せられると、少し笑いがこみあげてきます。さらに戦況が終盤に入っても、ニナだけは一人「悲劇のヒロイン」モードで戦場をひっかき回す始末。女性経験に乏しいであろうウラキ少尉が恋愛のことしか頭にない年上女性に振り回される……というある意味非常に切ないラブストーリーが、後半になるにつれて目障りなほど眼前で展開されていました。星の屑作戦はその後ろで展開し、かつティターンズ創設にしっかりつながっており、観たかった部分が妙に見えにくかったなぁという消化不良な印象だけが残ったように思います。あとこの作品の劇伴音楽には海外の映画からの無断流用(要するにパクリ)が多く、その点でも残念な思いが尾を引きました。

【機動戦士ガンダムF91】
時代は大胆に流れて宇宙世紀0123。こちらは富野監督が自ら手掛けた劇場作品です。ただ、当初はテレビ放送を想定していたものの、1クール分の物語を凝縮して115分の作品にしたという経緯があったらしく、これ以上ない駆け足&詰め込み状態の作品となってしまっています。
腐敗する連邦に対し、「コスモ貴族主義」を掲げて反旗を翻したマイッツァー・ロナ。彼の差し向けた軍隊、クロスボーン・バンガードに襲われたコロニー「フロンティアIV」の民間人シーブック・アノーは、仲間たちとともに近隣のコロニーへ避難します。やがて彼は母親が設計した「ガンダムF91」に乗ってクロスボーン・バンガードと戦うことになり、かつての仲間セシリー・フェアチャイルドと戦場で再会します。彼女の正体はマイッツァー・ロナの孫娘、ベラ・ロナなのでした。
……筋書だけ書くとシンプルなんですが、登場人物が多かったり、見た目が似ている人がいたり、裏切りが頻発したりで、観ている方は誰がどちら側に属しているのかを理解するのに苦労します。そうこうしている内に話は進んでいくものの、感情移入しやすいキャラクターも見当たらないため、気が付けばなんとなく終わってしまった、という印象です。結局テレビで続きが描かれることはなく、物語は尻切れトンボのまま。どうやら連邦が劣勢のまま終わったようなのですが、その後はどうなって「ターンA」の時代にまでつながるのでしょう……。

ということで、宇宙世紀の映像作品はほぼ観られたかな、と。「ターンA」を観終えたら、一旦ガンダムから離れる予定です。

 

▼ 3作の中ではこれが一番おススメかな~。序盤ガマンして観てみてください。

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